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ダンジョンハンターへの準備

「来週にダンジョンハンターを行います。それまでに6人チームをつくっとくように。」


先生が授業の終わりに一言、そう言った。

皆がザワつく。それもそのはず。なぜなら…


ダンジョンハンターは"対戦式"で"景品がある"からだ!


チーム戦で、ダンジョンの中で指定のアイテムをいくら取って来れるかという勝負だ。そしてその勝負に勝つためには人選も大切なのだ。


「シアラ。私のチームになってください。」


純粋な瞳でこちらを見つめながらルイナが言った。

「良いけど、残りのメンバーは私が誘ってきても良いかしら。」

「もちろん。どなたか目星がついているのね。」


私は席を立ち上がり、まっすぐにプラチナ殿下とオニキス殿下の席へ向かった。そこにはオニキス殿下とプラチナ殿下とリーク様が親しげに話をしていた。


「失礼します。リーク様、オニキス殿下、プラチナ殿下。少しお話がありまして、」


3人の視線が一気にこちらへ向いた。ルイナは私の背中に隠れてしまった。

「あぁ、シアラ嬢。ちょうど良かった。こちらからも話しがある。同じ要件だろうが」


「ダンジョンハンター、同じチームになってくださりませんか。」

「ダンジョンハンター、同じチームにならないか。」


ふは、とリーク様が微笑んだ。

「やはり考える事は同じだったんだ…ですね。だとしたらもう一人を探さなければ」

すると隠れていたルイナが小さく手を挙げた。

「それなら私、誘いたい人が居るのですが、声を掛けてきてもよろしいでしょうか?」


あの後、ルイナが

「先に本人に許可をとってきます。私一人で大丈夫ですので。」

と言っていたから無理を言って私だけ着いてきた。


「ルイナ、本校舎から離れましたわよ。」

この方向は、研究棟?

研究棟は研究し、失敗した時の爆発などで生徒を傷つけ無いために本校舎から少し離れている。研究するための場所だ。

迷わないように何度も道を確かめながら歩くルイナに後ろから声をかけた。

「研究棟に用があるの?もしかして、テリーナ様?」

ルイナは私の隣に来て話した。

「シアラはなんでもお見通しなのね。そうよ。テリーナ様がなんだが気になってね。どうして分かったの。」

不思議そうに首を傾げて聞いてくるルイナに明るく答えた。

「私が誘いたかったのもテリーナ様だったから!」


研究棟は不気味なオーラを放っていた。

研究棟は昔、学生専用の病院だったらしい。医者の人数不足と保健室でいいという意見を取り入れ、研究棟になったという。

ほぼ廃病院!

少しビビりながらも二人で向かった先は、2階の角部屋。テリーナ様は見晴らしがいいことを理由にその部屋を自分専用の研究室にしたらしい。

ルイナは緊張で震えながらも、扉をノックした。

「ルイナ・シラクトです。テリーナ様はいらっしゃいますか。」


「ルイナ嬢、もう一人の方も、お入りください。」


扉を開けた向こうには、窓の外の景色を見つめながら液体を調合するテリーナ様の姿が見えた。

「シアラ嬢でしたか。ルイナ嬢も。ご要件は何でしょうか。」

りんとした芯のある声が研究室に響き渡った。

「えっと、あの、その…」

テリーナ様は冷静と有名なアクバンド家の一人息子。だからテリーナ様は十分すぎるほどにアクバンド家の冷静かつ冷徹を継いだのだ。つまり…

怖い!凄く怖い!

冷ややかな目で鋭く突き刺さるかのような言葉。言いたいことが喉でつっかえてしまう。

私は深呼吸をした。

「来週、ダンジョンハンターがあるのはご存知ですか。」

「知っている。用があるなら率直に言ってくれ。」

「私たちと同じチームに入ってくれませんか。」

テリーナ様は少し間をとった後に言った。

「では、君達のチームに参加させてもらうとしよう。」


「プラチナ殿下、オニキス殿下、リーク様。誘えましたよ。こちら、テリーナ様です。」

本校舎に戻るなり、ルイナは嬉しそうに皆にテリーナ様を紹介した。

「テリーナ・アクバンドと申します。よろしくお願いします。」

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