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this broken world

実力不足によりキャラとキャラの見分けが難しくなっています。わかりやすくなるかは分かりませんが一応キャラの特徴を載せておきます

八神楓  主人公特にこれといった特徴なし

柊葵   お姉さんで冷静よりのキャラ

紅葉風香 元気な関西弁キャラ

夢咲羽澄 可愛いキャラ伸ばし棒入ってたら大体こいつ


まだまだ増える予定なので増えるたびにおそらく前書きにキャラの特徴書きます

わかりにくくてすみません



一章 すべての初まり


「んっ…ここはっ…?」

目を開けた瞬間、強い光が入ってくる。体を起こしてあたりを見回すと、まわりは真っ白な壁と一つのドアがあり、私以外は誰もいない。

状況が掴めずに混乱していると部屋にある唯一のドアが開いた。


「起きたのかい?随分長い間眠っていたね。他の人より脳にかかるダメージが大きいのかな?仕方ないね。」

男は何やら手には電子機器を持ち作業している。

「あの…ここはどこですか?」

おそるおそる聞いてみると男はきょとんてした顔をして

「ああそうか、記憶障害が起きているんだね。」

(記憶障害…?)

「一つ聞いていいかい?君は今まで何をして生きてきたがおぼえているかい?」

私は首を横に振る。

「ならそれも含めて少し話をしようか。その様子じゃ今世界がどうなっているかもおぼえていないだろうしね」

「世界?」

「そんじゃあ初めよう。今から約二百年ほど前、平和に暮らしていた地球に突然怪物が現れた。

その怪物は人を殺し、町を壊し、めちゃくちゃに暴れていた。世界は各国で軍を派遣しその怪物への攻撃を開始した。日本もだ。だが怪物は当時の人々の想像を超えるほどに強かった。体はダイヤモンドのように頑く、力はビルを持ち上げるほど。さらには肉眼では捉えることのできない程の速さ持っていた。だがそんな怪物にも現在存在している人間の兵器は有効だとわかった。とはいえ一般人には対抗する手段なんて無いに等しかったからね。日本の政府は東京を中心にして関東地方を要塞化したんだ。すると当然国民は関東地方に移動した。」

「その怪物は今関西から西にいるってこと?」

「そうだ。だから僕たちは今関西がどうかっているのかほとんど知らないんだ。」

「ほとんど?全くではなくて?」

関西に人が立ち入れないならこの人が関西の情報を知っているのはおかしい。

「君の言いたいことはわかるよ。その答えが君だ。」

「え…?」

「話を戻そうか、日本が東西に割れた後、人々は怪物を『恐怨』と呼んだ。

それから暫くして神の子と呼ばれる子供が表れたんだ。その神の子は恐怨と同等の能力を持つ。人間を超越したまさに『神の子』だった」

「それが私…?」

「ああ、最初の神の子が表れたのは190年ほど前だ。それから神の子は3、4月に一人のペースで現れるようになった。」

「じゃあ私の他にも神の子がいるってこと?」

「そうだ。今、この世界には二十四人の神の子がいる。」

「二十四人?神の子は寿命が短いの?結構な数の神の子が生まれているのに数が少なくない?」

「神の子の寿命は普通の人間とあまり変わらないと言われている。」

「言われている?」

「ああ神の子はしばらく成長したら関西の調査を命じられるんだ。人数が少ないのはそのせいだよ。」

「まさか…」

関西には恐怨の巣だ。そこに調査に行き、神の子が減っているってことは…

「そう、神の子の今までの死因はすべて戦死だ…寿命まで生きれた神の子は今まで存在していない…」

「なら私もじきに関西に調査へ行かないといけないんだね。」

「……」

男は立ちつくしたまま黙っている。私に貴任を感じているのだろうか。

「さっき成長したらと言ったけれど具体的には何歳からなの?」

「十六歳からだ。」 

私の十六歳の誕生日はもうすぐだ…。

「関西へは1人で行くの?」

「いや、四人一組のチームで調査へ向かってもらう。」

「そのチームメンバーといつ会うの?」

混乱のあまり質問を投げかけてしまう。

「今からだよ。僕はそのためにに君を呼びきたんだ。それはそうと君、自分の名前は覚えているのかい?」

名前……

「八神…八神楓」

「名前は覚まているみたいだね。それじゃあ行こうか。」

「…ちょっと待って。最後に一つ聞いてもいい?」

「何かな?」

「…私たち神の子はどこで誰から生まれたの?」

「それは…わからない…ただ人間の営みからは産まれてこない。それだけは確かだ。」

男は答えると何も言わずに歩き出した。

「そう…」


五分ほど歩くと「ミーティング室」と書かれた部屋についた。

「この部屋にチームメンバーがいる。まぁこれから何回も話すことがあるだろうから今回は軽い挨拶ぐらいで話したら大丈夫だよ」

そう言って男は部屋のドアを開ける。

中に入ると3人の女の子がイスにすわっていた。

「じゃあ一人ずつ自己紹介をお願いしようか。柊ちゃんから計時回りで。」

「柊葵。静かなところで何かをするのと迷解きとか読書が好きね。よろしく」

「次は私やな。紅葉風香。好きなことはそうやな〜。食べることと体を動かすことが好きやな〜!」

「夢咲羽澄。記憶がないからあんまりわかんないけど誰かとお喋りしたりするのが好きだよ!」

次は私の番

「八神楓。好きなことは……」

(わからない…記憶がないから…?好きなことがあったはずなのに思い出せない…)

頭にノイズがかかっているようだ。

しかしはっきりと誰かに大切に抱えられてる感覚が頭によぎる。

「お母さん…?」

みんなが目を丸くしてこっちをみている。

さっき教えてもらった通り私たち神の子には家族などいないはずだ。

「お母さん?楓にはお母さんの記憶があるの?」

葵が不思議そうに聞いてくる。

「あ…いや記憶はないんだけどその言葉が口から出てきて…」

「ねぇお兄さん。私たは人間から産まれるわけじゃないんやんな?今までに例外はあったりしたん?」

「いや、この二百年間人間から神の子か産まれたという記録はない。」

「じゃあなんで楓だけお母さんの記憶が残ってるのかしら…」

葵が腕を組んで考えている。私にもわからない。神の子が例外なく家族というものがないのだったら私は一体…?

「まぁ考えてもわかんないことだってあるやろ。おいおい考えていけばいいんやない?」

「紅葉くんの言うとおりだ。神の子については約二百年経った今でもわかっていないとこの方が多い。何かわかったらすぐに連絡するよ。それよりも君たちには調査に向けてやってもらいたいことがたくさんあるからね。」

「他にもすることかあるの?」

「今日中にしないといけないことでもないけど早い方がいいからね。世界を守るんだ。時間はいくらあっても足りない。次の場所に案内するよ。着いてきて。」

彼はそう言って、ドアを開けて歩き出した。


しばらく歩くと、トレーニング室とか書かれた表札がある部屋にたどり着いた。

中はドアが何個もあり、『戦闘シミュレーション』と書いてある。部屋を見渡していると男が腕時計のようなものを渡してきた。

「それを自分の利き手につけてくれるかな。」

私たちは言われるがまま利き手につける。

「お兄さん、これは何?」

「これはアルマーと言うものだ。簡単に言うと、神の子が恐怨と戦うための武器だよ。今日君たちには何の武器を使うか選んで、ある程度慣れてもらう。」

「選ぶってそんなに種類があるの?」

「これでも、日本は対恐怨の技術は、世界トップクラスなんだよ。武器は10種類ほどある。」

「どうやって選ぶの?」

「アルマーは頭の中で念じると電源がオンになる。そうすると武器の種類が表示されると思うから、その中から選んでくれ。」

言われた通り、頭の中で念じてみる

…オン…

すると目の前にプレートのようなものが現れた。そのプレートには、男が言っていたように武器の種類が写っている。他にも部隊通話や位置情報など様々な機能が搭載されている。

「見たらわかると思うが、この研究所では双剣、片手剣、大剣、銃器、弓、グローブ、槍、大鎌、チャクラム、ワイヤーがある。」

「この中から選ぶんか〜悩ましいな〜」

「お兄さん。質問い〜い?」

「なんだい?」

「マイナーな武器が何個かあるみたいだけどワイヤーとかチャクラムってどうやって使うの?」

「ワイヤーは自在に細さ、長さを変更できるから細くして相手を切り刻んだり、太くして何かを縛ったり建物の倒壊を防いだりだね」

「チャクラムは?」

「それは通常は両手に円形の刃物が出てくる。

投げたり、一つに合成させたりもできるから大きくして使ったりもできるね」

「へ〜。結構色々使い方あるんだね」

「さてそろそろ決まったかな?アルマーは念じれば大体のことはできるからよろしく頼むよ」

暫く悩んだ結果私は双剣、葵はワイヤー、風香はグローブ、羽澄は弓に決まった。

「全員決まったね。そしたら君たちには今から戦闘シミュレーションに取り組んでもらう。一人一人個別の部屋に入ってくれ。」

言われたとおり部屋に入ると椅子が一つとアイマスクのようなものが置いてある。暫くすると天上から男の声が聞こえてきた。

「あ〜テステス。聞こえてるかな?今から指示を出すからよく聞いてくれ。まず目の前に椅子があるだろう?その椅子に座って横に置いてあるアイマスクをつけてくれ。」

私は男の言ったとおり椅子に座り、アイマスクをつける。

「今から戦闘シミュレーションを始める。開始すると君たちは夢を見ている時と同じ状態になり、そこで恐怨と戦ってもらう。これは我々の技術による訓練のため危険はない。死ぬか恐怨を倒したら戻って来れる。それだけだ。それでは始める。」

男の声が消えると唐突に眠気に襲われた。


次に目を開けると目の前にはボロボロの建物や何も光を発していない信号機など見たことのない光景が広がっていた。

「これが関西の現状だ。すでにこのフィールドには一体の恐怨が配置されている。アルマーを駆使し仲間と協力して恐怨を倒してくれ。健闘を祈る。」

そう言うと男の声は聞こえなくなった。周りには誰もいない。これからは自分たちでなんとかしろと言う意味らしい。

ひとまず合流からだ。

…オン…

オルマーを起動し武器を持つ。武器選びの時に見つけていた部隊通話を押してみる。

「みんな、楓だけどひとまず無事だよね?」

「こちら羽澄!周りには誰もいないね。」

「葵よ。ひとまずは合流ね。」

「こちら風香。アルマーに位置情報の機能もあるみたいやから合流はすぐできそうやな」

すぐに地図を確認して一番合流しやすそうな場所を探す。

(ここが良さそう)

ピンを指して通話に戻る。

「集合場所はピンを指したビルの屋上にしようか。できるだけ急いで」

「了解」

「了解」

「了解」

私もピンを指したビルに急ぐ。大体2キロぐらいだ。私たちの足の速さならそんなに時間はかからない。

5分ぐらい走ると目的地のビルに到着した。

(まだ誰もきてないみたい。今のうちに周りを確認しておこうかな)

男は恐怨はすでに配置されてると言っていたがあたりを見渡してもそれっぽいものは見えない。

それにしても街はひどい惨状だ。

東京とは比べ物にならない。

昔はここも東京と同じように栄えていたのだろうか。

恐怨はどこからきたのだろう。どうして人間を襲うのだろう。神の子はどうして突然生まれたのだろう。わからないことが多すぎて思考が定まらない。

そんなことを考えていると三人が到着した。

「楓早いな〜初めての訓練やのにえらい手際いいやん」

「そんなことないよ。こんなこと誰にでもできるって」

私は少し笑って答える。

「それじゃあ合流もできたことだし、恐怨を探しましょう」

「でもどうやって探すの?場所も姿形のわからないんだよね?」

確かにそうだ。私たちは今回なんの情報も事前に入手していない。でもそう言うのも加味して訓練しているんだとしたら…

「今回のシミュレーションは倒すだけでいいんだよね?なら建物破壊したら寄ってくるんじゃない?」

「確かに。でも建物を破壊なんてしちゃって大丈夫なのかしら?」

「大丈夫だと思うよ。もうあったってしょうがないし、これ現実じゃないし。」

「そうやな。ちまちま探すのも面倒やし、どしゃーっと行ったほうが楽やな」

「じゃあ、私がやるわね。ワイヤーが一番建物破壊しやすそうだし。危ないからみんなはビルから離れててね。」

「了解!任せるね。葵ちゃん!」

私と風香と羽澄はビルから離れる。

葵は私たちがビルから離れたのを確認するとワイヤーを手に持ち大きく振りかぶる。ワイヤー一本一本がビルを切り刻んでいく。

切り刻まれたビルはすぐに崩壊を始めた。大きな音を立ててビルは崩れ落ちていく。少しすると音は止み目の前にあったビルはただの大きなコンクリートになっていた。

「すごい…。ほんとに普通の人間じゃないんだね。」

「疑ってたわけじゃないけどやっぱり実際に見ると感じるものがあるよねぇ〜。」

ワイヤーをしまった葵がこっちにやってくる。

「結構凄い音なったね。あんだけ大きい音が鳴れば恐怨もすぐにくるでしょ。」

「葵、今の大体でいいねんけどどれぐらいの力量でワイヤー振ったん?」

「感覚だけど、半分ぐらいかしら」

「半分であんな威力になるんだ…。そんな威力があれば恐怨なんてすぐ倒せそうな感じするけどね。」

「それでもたくさんの神の子が戦死してるんだから油断はできひんな。」

ズウンンン…

大きい動物が歩く時のような音が足から伝わってきた。

「…なんか鳴った?」

「私も聞こえたわ。今のは重低音?何か近づいてるのかしら。」

ズウンンン…

(さっきよりも大きい…これは恐怨の足音なの…?)

「コレが恐怨の足音なら相当デカいで…。」

「落ち着いて…。まずは敵の位置を確認しないと。」

(そうは言っけど近くの高い建物はさっき壊したビルしかない…さっきの行動が裏目に出るなんて…)

ズウンンン…

そうしている間に足音は大きくなっていく。

「どうする!?近づいてきてるで!」

「とりあえず大きい通りに移動しよう!ここじゃ接近に気付けないし、狭くてうまく戦闘ができない!着いてきて!」

私はそう言うとついさっき走ってきた時の記憶を辿りながら大通りを目指して走り出した。三人もそのあとを追ってきてる。

ズウンンン…

焦っているのかさっきよりも足音が大きく感じる…。力を入れると俯いてしまう。

(今は全力で走ることしかできない…!走れ…速く…!)

「楓!前見て!!」

葵の大きな声に反応して私は顔を上げる。その時の私はどんな顔をしていただろうか。驚きを隠せない顔だろうか。それとも絶望を感じた顔だっただろうか…


初めての投稿で右も左もわかっていません

至らぬところも多々あると思いますが優しく教えてくださると幸いです。

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