表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
八色の魔女  作者: 夢現
※※設定※※
41/41

魔女などについて

ある研究者たちの研究ノートです。

作中で敵として書かれる魔女、魔物、魔獣についてまとめてあります。

◆魔女

〔魔女とは?〕

・欲望を司る存在。白、赤、青、黄、紫、橙、緑、黒のいずれかの色を持ち、色ごとに異なる欲望と属性を有する。周囲の人間を欲望に耽らせ、自身も欲望に浸り愉悦する人類の敵。

・性格は非常に利己的。己が司る欲望のためだけに生きており、その欲望に浸るためならどんな労苦も厭わない。隠されていたとしても自身の司る欲望を感じ取ることが出来るため、欲を持つ者のところに現れることが多い。

・魔女が存在しているだけで、周囲の人間はその魔女が司る欲望を喚起される。魔女が自身の司る欲望に耽っているほど周囲へもたらす影響は大きくなる。

・身体能力は人間とほぼ変わらないが、保有する魔力は非常に多く、少なくとも人族の数十~数百倍の魔力を持つ。

・魔女はそれぞれの色に対応した属性の魔法を使う。魔法は人間が使う魔術とは異なり詠唱などは必要なく、威力も非常に強力。空を飛ぶ、瞬間移動するなどといった、属性によらない「色のない魔法」はどの色の魔女も使えるようだ。


〔魔女の姿とその特徴〕

・魔女は人族と同様の姿をしている。しかし人族にはありえない透明感のある宝石のような髪を持ち、左右どちらかの瞳が金色をしている。それぞれが持つ属性の物質(火や水など)で構成された耳や角が現れるときもあるようだ。

・魔女は髪や瞳の色を本来持つものとは違った色に見せることが出来る。姿も変えることが出来、性別だけでなく人種や年齢まで思うままに変容させられる。

・魔女は痛みに鈍く、毒や薬の類も効きにくい。効かないわけではないが、人間の致死量程度ではほぼ死なない。

・魔女が死ぬと、その身体は魔力となって消え失せる。しかし、魔女が生きている状態で切り離された部位は腐りも消えもせず残り続ける(切り離された肉体を魔力に変換し消すことも出来るようだ)。生きてさえいれば失った部位は再生できる。


〔色、欲望、属性の対応〕

・『白』……愛欲、光

・『赤』……憤怒、火

・『青』……怠惰、水

・『黄』……傲慢、雷

・『紫』……色欲、毒

・『橙』……強欲、地

・『緑』……嫉妬、風

・『黒』……死、闇



◆魔獣

〔魔獣とは?〕

・元は普通の生き物だったが、『影の領域』の過剰な魔力を浴び続け、混沌の呪いを受け続けたことによって変質した姿。植物、動物、人間問わず魔獣化する。

・(その成り立ち上、当然と言えるが)『影の領域』に住む。『影の領域』外に出ることも出来るが、数日も過ごせば凶暴化し人を襲うようになる。

・魔獣化しても餌や生活様式は基本的に変わらない。しかし、餌が少なくなると『影の領域』から出て他の生き物、特に人間を襲う。

・人間>動物>植物の順で魔獣化にかかる時間が短い。

・魔獣の中には魔法を使うものがいる。多くは元々魔法が使える生き物が魔獣化したとみられているが、中にはそれに当てはまらないものもいる。


〔魔獣化の影響〕

・魔獣化すると体色が黒くなり、血液はターコイズブルーになる。死ぬと身体の中から魔結石(魔力が結晶化した石)が見つかるようになる。

・植物は(体色以外の)見た目の変化はほぼないが、それぞれの持つ効能が上がる(そのため、通常より高値で取引される)。

・動物は総じて身体が大きくなり、頑丈になる。足や頭が増えたり、他の生き物の特徴を併せ持つようになったりと見た目の変化も大きい。

・人間は報告があまりないこともあって詳しく分かっていない。

・元々魔法が使える生き物が魔獣化した場合、変異前より魔法の威力が上昇する。



◆魔物

〔魔物とは?〕

・魔獣の中で、死ぬと身体が魔力となって消え失せるもののこと。体色は黒いが不定形のものと、体色が黒くないものがいるが、どちらも魔法を使う。


〔不定形のものの特徴〕

・身体は黒く、半透明のゼリー状。捕食や攻撃の際、身体の一部を触手のように細く伸ばす。触れたものを手あたり次第取り込み捕食する。何の生き物が変異したものか不明。

・死ぬと巨大な魔結石を残す。大きさ以外は通常の魔結石と変わりない。

・かつて人間に味方したある魔女は、これらを「成りそこない」と呼んだらしい。


〔黒くないものの特徴〕

・例外的に色彩を持ち、血液も赤い。また、片方の目が金色をしている。色彩に対応した属性を持つなど魔女との共通点が多いが、その関係は不明。(魔女が魔獣化した姿という説がある)

・死ぬと巨大な魔結石を残すが、その魔結石は属性を持つ。

・かつて人間に味方したある魔女は、これらを「成れの果て」と呼んだらしい。

・こちらは色ごとに特有の姿を取る。詳細は以下。

白い魔物……光の翼と尾羽を持つ鳩

赤い魔物……炎の毛並みを持つ狼

青い魔物……水の角と(ひづめ)を持つ牛

黄色い魔物……雷のたてがみを持つ獅子

紫色の魔物……毒液で出来た鋏を持つ(サソリ)

橙色の魔物……四肢に岩を纏った狐

緑色の魔物……体に風を纏う蛇

黒い魔物……闇(または影)の羽毛を持つ烏



―――アグリア王国、王立研究所 魔女部門の研究ノートより抜粋

※これはあくまで作中の人族および獣人族が一般的に理解している情報であることをご了承ください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ