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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

もういーかい?

作者: もにまね

初めての作品なので誤字脱字、内容が面白くないってことがあると思います。その場合はコメント等でアドバイスをして頂けると嬉しいです!

私はリリ。

私はとても小さくて可愛いんだそう。

()()()はいつも可愛い可愛いと言って私の頭を撫で回す。

せっかくリボンをつけたのに、あいつが頭を撫で回すせいで台無しだ。1発殴ってやろうか。


そんなことを繰り返す毎日

でも、案外悪くなかった。


今日もあいつは私のところに来ては色々なところを撫で回す。


まだ午前3時だぞ。もうちょっと寝かせてくれ。

それでなんだその複雑そうな顔。やめてくれ、きもいぞ。

…なに。「今日はかくれんぼをするんだよー」だって?

かくれんぼをするのに私の背中を触る必要ないだろ。痴漢かよ。私の同意を得よ、変態よ。


普段しないことをするなんて珍しい、と思った瞬間


ーザクッ

と、鋭い音がした。


え…………?

痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!


痛みがじわじわと大きくなっていく。


やめて、やめてっ!!


あいつは私の痛みなんか考えず、どんどん私の背中を切っていく。

ザクッ ザクザクッ

どんどん白い綿らしきものが出てくる。

なんで、あいつは私の背中を切るんだ。

なんで、私の背中に血が流れていないんだ。


そこでようやく気づいた。あいつにとって私はひとつの玩具にすぎないと。私は…()()()()()()のだと。


ーあいつは私の背中を切り終えたとき、こういった。

「最初の鬼は()()()だから」

「最初の鬼は菜々子だから」

「最初の鬼は菜々子だから」


私は初めて、あいつの名前を知った。

はは、今更あいつの名前知っても、嬉しくねえー……


あいつは私を水を張った風呂桶に入れた。

10秒ほどすると、あいつは刃物を持って再び風呂場に現れた。

あいつは「リリ、見ーつけた」と言い、私を刃物で刺した。


ッッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

とてつもなく痛い。

不思議ー。人間じゃないのに、生き物じゃないのに。痛みがあるとか馬鹿げてるでしょ。

あいつは「次はリリが鬼だから、10秒後に私を探してね」と言い、風呂場を去っていった。



「タノシイ」を教えてくれた菜々子

「ニクイ」を教えてくれた菜々子

この2つ、感情?っていうのかな。

菜々子に教えて貰って感謝してるよ?

だから私、お礼として菜々子に「キョウフ」と「コウカイ」を教えてあげる。まだ知らないみたいだしw


いーーーち

にーーーい

さーーーん

しーーーい

ごーーーお

ろーーーく

しーーーち

はーーーち

きゅーーう

じゅーーう

あは、あははははは、あはははははははははははははははははははははははははははははハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ


『もういーかい?』

⤴︎フィクションです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「一人かくれんぼ」がテーマでありながら、その主人公を人形に設定する、という発想が斬新で良いと思いました。 [気になる点] 「タノシイ」「ニクイ」という感情を教えてもらうまで知らなかった人…
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