第8章:気づいたこと、思い出したこと
小学校5年のとき、昼休みの後の掃除場所が、西昇降口になったことがあった。
そのとき4年だった『大桶つよし』も、同じ場所の掃除当番であったが、ぼくが「つよし」を「よわし」と言ったために、大ゲンカになった。
たしかそのとき、当時2年生だった美絵子ちゃんと同じ掃除場所だったような気がする。
大ゲンカのとき、その場に美絵子ちゃんもいたような気がする。
・・・たったいま思い出したが、小学1年生は、掃除なしで下校できて、小学2年生から、昼休みのあと、掃除をすることになっていた。
ぼくは、1980年の4月以降、美絵子ちゃんと遊ぶようになってから、ぼくが4年生であった1年間は、それが残念でしかたなかった。
というのは、美絵子ちゃんは、ぼくが4年生のときに1年生だったから、掃除はなかった。
だからぼくが4年生の間は、美絵子ちゃんといっしょに掃除ができなかった。
そしてぼくは5年生になり、美絵子ちゃんは2年生になった。
美絵子ちゃんといっしょの分担区で掃除ができる可能性がでてきた。
でも不思議なことに、美絵子ちゃんとはなかなかいっしょの分担区にはならなかった。
・・・もしかしたら、西昇降口でいっしょの掃除場所になったというのも、ぼくの記憶ちがいなのかもしれない。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ぼくが小学4年生のときの冬だったと思う。
その日の昼休みだった。
ぼくは、当時1年生だった美絵子ちゃんと遊ぶために、1年生の教室に行った。
昼休みのあとが掃除だったので、机といすは、全部うしろに運んであった。
その教室の南側に美絵子ちゃんがいて、ぼくは美絵子ちゃんを笑わせようとして、彼女が着ていた『とっくりのセーター』を、美絵子ちゃんの鼻のあたりまでつまんで引き上げて、ふざけた記憶がある。
美絵子ちゃんは笑った。
なぜかぼくが4年生のときの、小学1年生の美絵子ちゃんの記憶はあまり、ない。
・・・前述のことぐらいしか、はっきりおぼえていることはないのである。
(注釈)
1年生は、たしかに掃除はなかったんですよ。
だから、何かの記憶ちがいだとは思いますけれどね。
掃除当番が無い教室に、美絵子ちゃんが立っているはずはないのですから・・・。
でも、「とっくりセーター」を、美絵子ちゃんの鼻のあたりまで、悪ふざけでグイと引き上げたのは、ちゃんと覚えています。
・・・教室ではない、きっと別の場所だったんでしょうね。