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第33章:1990年という1年(その2)

 ぼくが、美絵子ちゃんとの「再々会」のため・・・そしてなによりも、自らの『誇りと自信』を取り戻すために、短期間のつらい「集中ダイエット」を敢行かんこうした・・・


  ・・・が、ダイエットにまつわる、周辺の「どうでもいい話題」というものを、まだ皆様に紹介しておらなかった(苦笑)。


 まぁ・・・良く言えば、「吐き出しきれていなかったネタ」といったところか。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ・・・1990年3月17日に減量を始めた当初、なかなか「見た目の変化」が出てこなくて・・・ぼくは、相当イライラしたものだ。


 最初に変化が現われたのは、やはり「おなか周りの形」だった。


 「太鼓腹たいこばら」で、まるで、丸いスイカのように前に突き出し、パンパンに固く張っていた腹の肉が、すこしずつやわやかくなった。


 やがて、ウエストの横辺りが、少しへこんできて、おなかの上のほう・・・みぞおちの下あたりの脂肪が取れてきて、下っ腹が、地獄の「餓鬼がき」のようにふくれて垂れ下がった格好に。


 腹回りの脂肪と同時に、背中・・・とくに肩甲骨あたりで、まるでコブのように飛び出していた脂肪が取れてきて、猫背ねこぜっぽかった背中全体が、まっすぐに、垂直にピーンと背筋せすじが伸びる感じに変わっていった。


 首周りも、だんだんと、ほっそりしてきた。


 例の「ケツかち子」こと、自分の体型を棚にあげて、究極的に太りきっていたぼくを大笑いしていた、「神達かんだつさちえ」を笑えないような、そんな自身の「デカけつ」も、少しずつ小さくなり・・・しまいには、尾てい骨が、脂肪の取れた尻から飛び出すような感じになって、座るたびに椅子などにコツコツ当たり、ひどく痛かったのをおぼえている。


 やがて、脚・腕の脂肪も取れて細くなり、一番最後に、顔の脂が取れていった。


 「しもぶくれ」のでかい顔が、やがて小さくなり、アゴやほおをなでてみると、顔の骨が、きれいに感触として手のひらで、指先でダイレクトに感じることができるようになった。


 そうなると、始終、ぼくに冷ややかな視線を向けて笑っていた、「ホームベース顔女」「ホームベース Part2」をはじめとする、アホタレどもも、まったくぼくをバカにはできなくなり・・・


 皆が、ぼくを畏敬の念で、遠巻きに眺めるようになっていった。


 周りの視線・・・ぼくを見るときの表情・態度が、ガラリと変わったことは、過去にも述べたが・・・


 ぼくは、しつこいようだが、そういった幼稚であさましい「手のひら返し」を、人として最低の「醜い態度」だと認識して、忌み嫌い、憎み、軽蔑しているので・・・


 そんな「変化」なんぞ、これっぽっちもうれしいはずもなく、むしろ、「うっとおしい」「けがらわしい」ものとして評価を下していたのだ。

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