第30章
1990.9.24 P.M. 11:58 記
回尖塔について
美絵子ちゃんに追いかけられて、校門近くにあった遊具の「回尖塔」まで逃げてきたぼくは、塔をはさんで右まわり、左まわりに少し逃げていたが、そのうち、わざと美絵子ちゃんに捕まって、美絵子ちゃんにくすぐられた!
ぼくたち、幸せだったんだ。
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1990.9.24 P.M. 11:53 記
のぼりぼうでのできごと
小学5年のときに、美絵子ちゃんに追いかけられて、逃げてきたぼくが、のぼりぼうまで走ってくると、そこに美絵子ちゃんのクラスの「ふるかわ」という色黒で歯っ欠けの、うすぎたねえブサイクな男子児童がいて、あとからきた美絵子ちゃんに、にやつきながらいきなり抱きついた。
するといままで、「うふふ」といって、うれしそうに追いかけてきた美絵子ちゃんが、とつぜん怒った顔(= 嫌な顔)をして、ふるかわをにらみつけた。
はじめてみる、美絵子ちゃんの、本気の怒りの顔だった。
・・・が、それを強引にふりほどいて、ぼくのほうに向き直ると、もとの明るい笑顔にもどった。
そのあとすぐに、ふたりは追いかけっこを開始したのであった。
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1990.9.24 P.M. 11:47 記
花壇での追いかけっこについて
小学5年のとき。
中やすみか、昼休み。
起点は、どこだったか思い出せないが、どこからか美絵子ちゃんと追いかけっこをして(= もちろんぼくは、いつでも逃げる専門だった)、花壇の円いブロックのところまで逃げてきた。
そこで円いブロックをはさんで、右まわりか左まわりに逃げて、そのうち、わざとスピードをにぶらせて、追いついた美絵子ちゃんに捕まって、背中をポカポカやられたと思う♪
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1990.9.24 P.M. 11:34 記
東階段でのやりとりについて。
(話題は、ねこ。)
正確な日付けはわからないが、1981年の初夏のある日だったか。
学校帰りにぼくは、セツさんちのブロックべいから狭いすきまに、いたずらで入り込んで、そこからブロックべいをよじのぼって、セツさんちの緑色の屋根を見たら、そこに白いねこが1匹いた。
そのねこをつかまえようとして、屋根にのぼったが、家の中で人の気配がしたので、あわてて降りた。
誰かが中から出てきたようだったが、ぼくはいちもくさんに逃げた。
(・・・実は、これが美絵子ちゃんだったのだ。)
次の日の休み時間、美絵子ちゃんといつもどおり遊ぼうとして、美絵子ちゃんを探しに東階段をのぼっていったら、階段の上のところに、2年生の女の子の誰か(= 鈴木さとみちゃんあたりかな?)といっしょにいて、ぼくをみるとこう言った。
「あぁ~、きのう、うちの屋根でねこつかまえようとしてた人だぁ。」って。
ぼくと美絵子ちゃんは、仲が良かったけれども、普通のカップルみたいに、まともに会話したことがなく、いつも、どちらからともなく(ぼくのほうがいつもしかけて?)、ふざけるのが習慣になっていたから、このような、一見、他人行儀的な言い回しになるときもあったのだ。
・・・これもふたりにとっては、まだまだ「いい時期」だったんだ。




