第24章:美絵子ちゃんとの「出会い」というものを、もう一度検証してみようかな・・・。
・・・1973年9月8日。
ひとりの女の子が、この世に『天使』のごとく舞い降り、元気よく産声をあげた。
彼女の名は・・・『美絵子』。
○○家の次女。
両親の、「絵のように美しく、また、すこやかで優しい子に育ってほしい・・・」という願いを込めて命名された、彼女にふさわしい、うるわしき名前である。
美絵子には、四歳年上の姉がいて・・・名前を『かおり』といった。
六歳未満の、幼少期における美絵子の記録は残っていない。
少なくとも、この物語の主人公であり、物語の作者でもある『栗原茂雄』の手もとと、記憶の中には・・・。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
・・・1980年4月上旬。
『美絵子』は、栃木県矢板市の川崎小学校のグラウンドに、文字通り、『天使の羽』をはばたかせながら、妖精のごとく舞い降りた。
このとき美絵子・・・六歳。
茂雄が彼女の存在を知ったのは、彼女の入学式から、ずいぶんとたった、ある日のことである。
「ある日」と書いたのは・・・正確な日付けの記録はもちろん、茂雄自身のおおまかな記憶さえ、残っていないからだ。
(・・・そういえば、ぼくと美絵子ちゃんって、正確にはいつごろ、どんな形で知り合ったんだっけ・・・。)
ナレーターの私が推測するに・・・おそらくは、1980年前半のある日あるとき・・・校庭で美絵子を見かけた茂雄が、そのあまりの「天使のような可愛らしさ」「すみれの花のような可憐さ」というものに、ひと目で参ってしまい、ノックアウトされ・・・彼女の限りない魅力の虜となった・・・このあたりが妥当な線なのであろう。
『ひとめぼれ』・・・まさに言葉通りの、生まれて初めて、少年茂雄が味わう、「恋の衝撃」であったのだった・・・。




