第21章:1981年という1年(その4)
この1981年は、少年週刊誌がおもしろい時期でもあった。
のちに迎える「黄金期」にはおよばないが、特に『週刊少年ジャンプ』が、子供たちの心をワシづかみにしていた。
ライバル雑誌に、『週刊少年マガジン』が対抗馬として今も昔も存在するが・・・
マガジンは、どちらかといえば、「オトナ向け」。
サラリーマンや大学生、主婦などがおもな読者層であった。
それに対し、ジャンプは、小中高生などの、多感な時期の子供が主たる読者であったといえよう。
当時のジャンプには、「リングにかけろ」「ドクター・スランプあられちゃん」「ブラックエンジェルズ」・・・そして、「キン肉マン」が毎週、続きが早く読みたい子供らの、大きな楽しみのひとつとなり、また、学校での共通の話題・ネタにもなっていた。
ジャンプを読まないと、次の日の友だちの話題についていけなかった(苦笑)。
ぼくは、小4のときに、前章での「功ちゃん」から、この「キン肉マン」という漫画を紹介してもらい・・・そして、他の多くの子供たち同様・・・ハマッた♪
この漫画・・・
初期の巻の「ギャグ」も笑ってしまうし、なによりも、二度の『超人オリンピック』あたりが、もう刺激的で、登場する「超人」も、読者から募集して採用してみたりと、とにかくワクワクさせる内容だった。
ぼくが小5の夏休みの終わりごろには、「キン肉マンVSウォーズマン」の長い戦いがクライマックスを迎える頃で、ぼくが美絵子ちゃんに「しげおくん」と初めて呼んでもらった、あの「2月10日事件」に発売された8巻は、その超人オリンピックの序盤の細かい戦いから、「ラーメンマンVSウォーズマン」の苛烈で悲壮な戦いが繰り広げられる実力者どうしのカードまで、非常に魅力的な内容が盛りだくさんの単行本だったのだ。
だが・・・せめて、あと一日・・・たった一日だけ、発売日が前にズレてくれていれば・・・。




