表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

20/42

第19章:1981年という1年(その2)

 まずは、もういいかげんしつこいので、皆様には「耳タコ状態」の方もおられましょうけども・・・


 『松田聖子さんの歌』。


 ぼくが美絵子ちゃんと、連日のように、仲良く手をつなぎながら下校したあの日、あのとき。


 聖子さんの歌が、ぼくと美絵子ちゃんの『きずな』を、強固なものにしてくれました。


 だから、あの『魔物事件』さえなければ、あるいは、いまごろ・・・今日、このときも、ぼくと美絵子ちゃんは、お互いの休日を、ともに松田聖子さんの『赤いスイートピー』あたりをリビングでいっしょに聴きながら、いつのまにか、ぼくが美絵子ちゃんの膝まくらで寝てしまう・・・


 こんな幸せで、心地いい時間を共有していたかもしれない。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ・・・聖子さんの歌のことは、もういいだろう。


 次に、『バイ菌軍団消しゴム』。


 これは、1980年、1981年ごろに、地方の駄菓子屋などのガチャガチャで、ひとつ20円ほどで売られていた、ゴム製のおもちゃである。


 もう、その材料そのものが、「環境ホルモン」の規制に引っかかるということで、いまは製造禁止になってしまっているが・・・


 まだまだ、ヤフオクやメルカリでは、プレミアがついて高額だが、入手可能である。


 ぼくの「はとこ」に、小林功こばやしいさおちゃんがいる。


 この「いさお」というのは、処女作『たからもの』における、峯岸美絵子ちゃんのお父さん、「いさおさん」の、名前のモデルにさせていただいた。


 功ちゃんとは、1978年・・・ぼくが小学校2年のときに、東京で知り合った。


 東京のおばさんのところに、父を除いた、母方の親戚のみんなで泊まりにいこうということになり、東京の『十条じゅうじょう』というところの家に2、3泊してきた。


 このころ、地方の児童にとっては、東京という都市は、まだまだ「神秘の領域」だった。


 TVドラマでも、新宿副都心の超高層ビル群が出てくるし、CMでも、スーツを着たサラリーマンが、都会を闊歩かっぽするシーンなんか、よくお茶の間に流れていたものだ。


 子供だけでなく、大人にとっても、東京に出ることは容易ではなかった。


 電車にしても、いまの快速電車なんてなかったし、おっそいオレンジとグリーンの、超各駅停車版の「普通鈍行列車」ぐらいしかなかった。


 ぼくは、たしか、みんなで靖国やすくに神社に行った時、おばさんあたりから、功ちゃんを紹介されたんだと記憶している。


 性格が似ているせいか、ぼくと彼は、すっかり意気投合いきとうごうし・・・それからは、毎年のように、ぼくが東京で功ちゃん、それに、妹の由美さんに会ったりして、いろいろと語り合ったり、キャッチボールして遊んだりした。


 功ちゃんは、ぼくよりひとつ、上の学年だった。


 どこかにも書いたことがあったが、このときのおばさんの家には、「お座敷便所」なる、トンデモネーものがあった。


 なんと、おしいれをあけると、そこに「和式トイレ」が!!


 狭い住宅事情がそうさせたのであろうが・・・皆さんも、アレにはたまげると思うでぇ~(笑)。


 おばさんには、矢板市に発つときに、「ウルトラ警備隊セット」なるものを、そこの近所のおもちゃ屋さんで買ってもらった。


 母が買ってくれないので、しかたなくおばさんに泣きついた形だ。


 これは、昭和の特撮ヒーロー物の「ウルトラセブン」に出て来る、ウルトラ警備隊という組織が使用する銃のモデルガン、無線連絡兼テレビ電話、モロボシ・ダンがセブンに変身するときの必須アイテム『ウルトラアイ』も、同梱どうこんされていた。


 ・・・この功ちゃんだが、あんまりぼくと仲良くなったので、ぼくが美絵子ちゃんとグッと距離を縮めた1981年のお盆に、うちに1週間ほど泊まりにきてくれた。


 そのとき、ぼくと功ちゃんが、川崎小学校の前にあった、「神山文房具店」の店頭においてあったガチャガチャで集めまくったのが、前述の『バイ菌軍団消しゴム』だったのである。


 「今野こんの産業株式会社」という会社が作ってくれた玩具のひとつで、もう、金型かながたもないらしく、そして、原材料の一部が、「環境ホルモン」に指定されてしまっているので、もはや「復刻版」も作れないと聞く。


 ぼくは、この『バイ菌軍団消しゴム』を見たりさわったりするだけで、当時、美絵子ちゃんや功ちゃんと遊んだ、あのさわやかな夏の日々を思い出すことが出来る。


 そんなわけでぼくは・・・


 いまでも、ヤフオクやメルカリで、自分が所有していない「バイ菌消しゴム」の色違いバージョンや材質ちがいバージョンを見つけては、50歳を過ぎても、買いあさる日々なのである(苦笑)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ