第18章:1981年という1年(その1)
・・・ぼくにとって、『1981年』というのは、生涯忘れがたい、一番いとしい一年間だった。
読者の皆様の中には、あるいは、この1981年には、まだお生まれになっていなかったり、「いや・・・あたしには最悪の1年だったかも。」という先輩もおられましょう。
でも、ぼく個人にとっては、こんなにキラキラとひかり輝き、ワクワクと胸躍るような、「ときめきの1年」は・・・もう、二度とやってこないと思うのだ。
ぼくと仲良くしてくれた、美絵子ちゃん本人が、魅力あふれる、まれに見る可愛い女子児童だったということも、それはもちろんあるのだが・・・
ぼくと美絵子ちゃんを取り巻く環境、といったらよいのか、当時のTVCM、サブカルチャー、アイドル歌手、個人的行事などに至る、包括的で全体的な印象が・・・さわやかで、みずみずしく、非常に素晴らしいものだったということが、実はかなり大きい。
もちろん、ぼくの美絵子ちゃんに関する想い出が、いわゆる『想い出補正』という一種のフィルターをかけられて、多少なりとも「美化」されている点も、まったくないとはいいきれないが・・・。
次章以降に述べる事柄・出来事には、一見して、ぼくと美絵子ちゃんとの「直接の想い出」というものに、まったく関係のないように思える事項もあるだろう。
しかしながら、その、ぼくが呼ぶところの『イメージ物』・・・すなわち、当時の美絵子ちゃんの、あのいとしい姿をきれいに、鮮やかに思い起こさせる手助けをしてくれる「強力な助っ人」も含めたすべてが、美絵子ちゃんに対するぼくの・・・真の意味での「想い出」といえるものなのである。




