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第11章
給食前だったか、ぼくが職員室から東へ・・・つまり、3年生の教室の方から歩いていくと、真ん中の玄関が見えるあたりだったか、こちらに向かって、にこにこ笑いながら歩いてくる美絵子ちゃんを見た。
たしかこのときは、周りの目を気にして、お互いにふざけっこはやらなかったと思う。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
これは、帰りだったと思う。
ランドセルをしょって、鉄棒のあたりをうろうろしていたら、体育館あたりを、何人かの女の子と歩いて帰っている美絵子ちゃんを見かけたことがあった。
走って追いつこうと思った。
ふざけっこをして、いっしょに楽しく帰ろうとしたのだ。
また、下校の際、校門の南側の信号の横に、青金網の切れ目があったが、そのあたりで美絵子ちゃんが帰っていくのを見たような気がする。
(注釈)
ぼくと美絵子ちゃんは、処女作『たからもの』のように、毎日毎日、いっしょに手をつなぎながら下校していたわけではありませんでした。
でも、美絵子ちゃんを下校ルートで見つけたら、必ず走って追いついて、美絵子ちゃんの家まで、仲良く手をつないで並んでゆっくりと歩き、聖子さんのヒット曲をメドレー合唱しながら帰ってましたヨ♪




