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プロローグ


「君がリリー・アレナ? 元気な子だと聞いていたけれど、もしかして緊張しているのかな?」


 その人は、私を見つめながら柔らかく微笑んでくれた。

 背の低い私を覗き込むように腰をかがめていたけど、お姉様を振り返ると楽しそうに笑った。


「ねえ、オクタヴィア。君の妹は、いつもこんなに無口なの?」


 私は無口な人間じゃない。

 緊張して、ちょっと無口になっているだけだ。

 婚約者様がオクタヴィアお姉様の手を取って椅子へと案内する光景は、最高に美しいものだったから。


 家柄も良くて、性格も良くて、容姿も整っているなんて。完璧なオクタヴィアお姉様に、まあまあ相応しい。

 ちょっと悔しいけど、お会いできてよかったです。





 ……なーんて思っていた、過去の私に教えてあげたい。

 あなたが称賛したその男は――――ですよ。


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