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勇者なんてやめて旅をすることにした  作者: じゅじゅ
自分たちで魔法を作った編
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閑話 『重要?会議』

うさぎが1人で待っていたころの別の部屋でいろいろと話していたさおきたちはというと…


「どうですか?」


「私はおすすめできないかな」


期待に胸を膨らませた有希の言葉を容赦なく切り捨てるアミリエ。


「なんでです?」


「今有希が契約を交わそうとしているのは普通の精霊じゃなくて守護者級の超大物。普通に有希が耐えられるかどうかもわからないし、なにより森の守備はどうするの?」


「確かに…森の警備が薄くなるのはダメですね…」


頭を抱える有希。数分して、なぜか全員の視線がドアのそばの壁に寄っかかっていたさおきに集中する。


「どうかしたか?」


「いや、先輩もなにか言ってくださいよ」


ジト目を向ける有希。このまま放置してもよかったが、ここでなにか発言しないと事態が進まないと思ったさおきが、いやいや話始めた。


「じゃあ、遠慮なく言わせてもらうかー。まずネメシス経由の情報で、有希はこの中で唯一まともに魔法が使えない。だから、自分の身を自分で守れないんだ」


今さおきの口から出てくる言葉やワードが全て今の自分に当てはまるからこそ、余計有希の心に刺さるものだった。しかもその口は、まだ止まらない。


「ここだけの点で見れば、当然有希が間接的ではあるけど、自分で自分の身を守れるようになるからいい。でも、問題点はリアの言う通りだ。特に、森の守備はどうする?俺たちがうさぎを連れていくということは俺たちがうさぎの代わりとなる精霊を用意しなきゃいけなくなる」


「先輩は他になにもないんですか?」


「他ってなにが?」


「その…前、うさぎさんが急に戦おうとしたじゃないですか。結果は先輩の勝ちとはいえ、いきなりあんなの仕掛けられたらあまりいい印象は持たないかなと…」


「それはないから安心してくれ」


不安そうに有希がさおきに言うが、さおきはそんな不安をかき消した。


「ならよかったです。それで、ウィクさんはなにか意見とかないですか?」


「私?私はうさぎさんをもふもふできそうだから…」


ウィクがこのメンバーの中で一番この状況を楽観視していた。ちなみにネメシスはさおきの中に戻っているため、ネメシスはなかったことにされている。


「とりあえず、ウェリンドと私がいろいろ話してくるよ。みんなうさぎがついてくるのは問題ないってことでいい?」


「ああ」「うん!」「お願いしますね!」


「最後にうさぎがなんであのときさおきに勝負を仕掛けたか教えてあげようか」


「どういうことです?」


終わり際にアミリエのとんでも発言により、場が硬直する。その空気まで、凍ったかのように固まっていた。


「だから。その通り。なんであのときさおきにうさぎが勝負してきたか。あれ、本当にただうさぎがさおきを安全かどうか測ってるだけだと思ってたの?」


「それは…」


完全に過ぎたことにしてしまい考えたこと、否、思い出したことすらなかった。

理由があったとしたら気になるのは当然のことだ。


「うさぎはね、自由になりたがってる」


「「「?」」」


「あはは…これだけじゃやっぱりわかんないよね。うさぎは、さおきのしたことができない状態にあるの」


「俺がしたこと?余計わからなくなってきたんだが…」


「だ・か・ら!うさぎはこの森を守る守護者をやめたいってこと!」


「「「…」」」


場が再び静寂に包まれる。それでも、さっきよりはか短く、すぐに3人とも納得するような素振りをみせた。


「じゃあ、あのとき先輩といきなり勝負したのは、やってはいけないことをして怒られてそれと同時にやめたかったということですか?」


「そういうこと」


「なんだかかわいそうだな…」


さおきが呟く。自分は勇者という役目をすぐに捨ててしまった。でも、あのうさぎは自分と同じように役目を捨てることができないのだ。


「私たちがうさぎさんを解放すればいいんだね!」


「ううん、そのくらいだったら最悪、私一人でもできる」


「嘘!?」


「ほんと」


やる気を見せたウィクだったが、すぐに部屋の隅に走っていった。


「マジかよ…」


ウィクのあまりにも強いうさぎをもふもふしたいという欲望を目の当たりにして、さらに引くさおき。有希もウィクと少し距離を取っていた。


「まあそんなわけだから。さおき、あまりうさぎを責めないで欲しい」


「ああ。理由があるなら責めたくても責めれないよ。特に俺と同じ感じのだと、なおさらな」


頷くと、そのまま外に出ようとドアノブを手に取った瞬間、さおきが止まる。


「どうしました?」


「リアは最初からうさぎが俺に挑んだ理由を知ってたんだよな?」


「そうだけど」


「じゃあなんで言わなかったんだよ…」


「言ったらさおきが手加減するでしょ。そしたら、さおきは魔神化できてなかったかもしれないし、騙すなら味方からって言うし…」


「いや、最初から騙してないだろ…」


ため息を吐いて、さおきがドアを開け、みんなうさぎの元へと戻った。


まさかの投稿できました。急いで上げたのでもしかしたら誤字ったりしてるかもしれません。

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