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勇者なんてやめて旅をすることにした  作者: じゅじゅ
自分たちで魔法を作った編
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『絶望から希望へ』

僕は今まで数十、数百年としてこの広大な森の守護者としてこの森を守ってきた。最初は、僕はこの森を守るために生まれてきた妖精だと思っていた。だけど、だんだんその考えも消えていった。


「あの…」


「僕に名前はないんだ。だからとりあえずうさぎでいいよ」


そう。僕に名前はない。守護者はみんな名前がなかったと聞いている。でも、あまり気にしたことはない。逆に、最初は唯一名前がない妖精として誇らしかったくらいだ。


「また侵入者?わかったよ。僕がなんとかしてくる」


侵入者が入ってくれば、目的を聞いて場合によってはその場で殺す。

魔物が出たときはできるだけ被害を出さないように倒す。そんな日々だった。

でも、どんなに立派でも数百年もやれば飽きてくる。


そこで僕はなんとか守護者を代わってもらえないかとこの森全体の村としての長老のウェリンドに聞いてみた。だけど、


「ダメじゃ。お主に代わる妖精はまだおらん。ここ数百年も生まれてくる気配はないからの。お主には申し訳ないが、このまま森を守ってくれんか」


長老は昔、悪魔デーモン天使エンジェルと人間の大戦の時代を生き抜いた人物。とても逆らうことはできなかった。


「わかりました…」


僕は諦めなかった。生まれてこないなら自分で用意すればいい。そう思った。そして、この森に住む妖精を呼び集めた。


「というわけで、これから森をみんなで守っていこうと思う。どうだろうか?」


と、話を持ちかけるが結局「おまえがやってくれてるだろ」「俺たちじゃうさぎさんの足を引っ張るだけだ」などと、反対されてしまった。


僕がいないとこの森は無防備になってしまう。森がいつまでも霧に覆われていればいいのだが、そうもいかない。しかも内部の問題もある。


結果、僕はずっと自分の代わりとなる新しい妖精が生まれてくるのを待った。ずっと。だけど、そんな妖精は生まれてこなかった。


妖精は、植物から生まれる。だから、試しに大きな木を植えて育ててみた。みるみる大きくなっていき、植えてから80年後に妖精が生まれた。でも、やっぱり僕ほど強くはなかった。


できることなら、守護者なんてやめてしまいたい。みんなは僕のことを頼りにしたり、すごいと褒めてくる。でも、今となってはちっともうれしくない。むしろ、やめてほしいくらいだった。


やめれるチャンスがなかったわけでもない。何人もの人間が僕と契約しないかと話しかけてきたことがある。だけど、結局あの長老に止められてしまう。


僕は絶望した。もう僕はこれからずっとこの森を守っていくのだと逆に吹っ切れたくらいに。そんなとき、多くの武装をした人間が入ってきた。


いつも通り、霧や空間を使ってうまいこと外に出したが、それを見事に免れた奴らがいた。


さおきという人間たちだった。でも、人間じゃない種族も混じっていた。一緒に長老のところまで行ったアミリエさんだ。長老とあんなに馴れ馴れしく砕けた言葉遣いで話せるだけでただ者じゃないとわかった。


あの後長老にもう一度聞いたが、アミリエさんは悪魔族デーモンのお姫様らしい。信じざるおえなかった。


そして、僕の絶望に一筋の陽光が差した。


(この人たちなら…)


そんな考えがずっと頭をよぎる。あの長老ですら敵わない人だ。あの人の進言があれば、僕をこの守護者としてのつまらない生活を終わらせてくれるかもしれない。


でも、アミリエさんはあのさおきという人間のグループのメンバーだった。

僕は少しだけ怒りを覚えた。


(あの悪魔族デーモンの姫様を従える人間?そんな馬鹿な)


無性にあのさおきという人間の実力を試したくなった。そしてすぐに勝負を仕掛けた。突然だったがなんとアミリエさんは僕を意図を全て読んだらしく、さおきに先に戻ると言って、飛んでいく途中に僕に「がんばれ」囁いたのを今でも覚えている。


強かった。現時点での僕の奥義を獄炎ヘルフレイムをばら撒く形で回避された。


その後、僕は長老にみっちり怒られたため、言ってしまえば準備はできている。あとは言ってもらえればいいだけ。


守護者をやめたあとはなにもすることがない。妖精が勝手に森の外に出れば人間に捕まえられる。だから、ちょうどこのメンバーの誰かと契約をすればいい。


僕はこの人たちを見て、自信を持って言える感じたことがある。それはこの人たちと一緒にいれば絶対に”退屈しない”ことだ。


この人たちと一緒に行けば、こんな退屈な日々とは比べ物にならないほどの刺激的な日々が待っていると感じた。


「はーい、うさぎさん終わったよ〜」


ドアを開けて、有希さん以外の人たちが深刻な表情を浮かべて出てきた。


「うさぎ。事情は全部聞かせてもらった」


「はい?」


突然、話の趣旨とは違う言葉がさおきの口から飛び出す。その口は、まだ止まらない。


「いいぜ。来たけりゃ来いよ。歓迎するぜ。だけど一応…」


「あの…話についていけないんだけど…」


うさぎの目が今まで見たことないくらいに輝いている。だが、疑問も混じっていた。さらに同時にうさぎの中であった大きな重荷が一気に降りたのだった。


というわけで完全に不定期ですね(笑)

来週はもしかしたら投稿できないかもです。もう隠すのも嫌なので言います。テストです!!テスト勉強しなきゃいけないんです!!

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