ブルーキャンディが降ってくる
南浦高等学校に通う小田青透は昼休み中に不思議な夢を見る。
青く光る飴玉が夜空からたくさん降ってきて、その一粒を口に入れたーーところで、目覚めた。
なにか不可思議な、ふわふわとした感覚に襲われる青透だが、誰かに聞いてもらうことも共有することも出来なかった。
何故なら青透は高校3年間、友人を1人も作らず、また、クラスメイトとも無駄な話をしなかったからだ。
その理由は彼にとってただひとつ。
同じクラスで幼馴染の三島春を大切に思うが故だった。
子供の頃に傷つけてしまったことを悔やみ、もう自分と関わらないよう遠ざけていた。
あからさまに春だけを遠ざけるよりは、全員と関わりを持たなければそういう人間なんだと割り切ってもらえるだろうと思っていた。
だがある日、体育の授業をサボって教室に戻ると、クラスメイトの神崎星名が下着姿で机上に立っていてーー
その日を境に、青透は同世代と向き合い、大人達と向き合い、そして春と向き合い、青春の幕を閉じるとき、何度も見た夢の謎が解けて…。
青く光る飴玉が夜空からたくさん降ってきて、その一粒を口に入れたーーところで、目覚めた。
なにか不可思議な、ふわふわとした感覚に襲われる青透だが、誰かに聞いてもらうことも共有することも出来なかった。
何故なら青透は高校3年間、友人を1人も作らず、また、クラスメイトとも無駄な話をしなかったからだ。
その理由は彼にとってただひとつ。
同じクラスで幼馴染の三島春を大切に思うが故だった。
子供の頃に傷つけてしまったことを悔やみ、もう自分と関わらないよう遠ざけていた。
あからさまに春だけを遠ざけるよりは、全員と関わりを持たなければそういう人間なんだと割り切ってもらえるだろうと思っていた。
だがある日、体育の授業をサボって教室に戻ると、クラスメイトの神崎星名が下着姿で机上に立っていてーー
その日を境に、青透は同世代と向き合い、大人達と向き合い、そして春と向き合い、青春の幕を閉じるとき、何度も見た夢の謎が解けて…。
0.プロローグ 大人になれず子供に戻れない僕らの旅路
2019/08/27 00:09
(改)