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第1話 亜人種の神様


ふと眼が覚めると、辺りは真っ暗になっていた



「もう夜か……ん?」



よく見ると夜とかの問題ではなかった…



「星…」



私は、確かに自分の部屋で寝ていたはず

何故星空が見えるのか…辺りを見渡すと周り全てが星空の様に見える



もしかして宇宙空間?そんな馬鹿な…でも…夢…そうか夢の中か、もう一度寝ようとした時



「いい加減起きよ」



目の前に、胡座をかいて右肘をたてて頬杖をついてジト目をしながらその紅い瞳がこちらを見ている幼女がそこに居た



髪の毛は、白髪で長く地べたに広がっていた、多分幼女の身長より長いと思われる見た感じでは、身長は150も無いだろう…服装は、真っ白のワンピースだ

その胡座の上には仔猫が丸まって寝ている



「あ…えっと…おはよう」



はぁ〜と幼女から溜め息をつかれてしまった



「まずは、ありがとう、わしの眷属を助けてくれて」



眷属?と少し疑問に思っていると、幼女が愛おしそうに仔猫に目線をやった



「あっ、いえ私はただ当たり前の事をしただけです」

「今は、そんな当たり前の事が出来る者も少ない」

「えぇ、まぁ…そうですね」



と、曖昧な返事を返してしまった、確かに今は動物もビジネスの商品の様に扱われ人間の都合で捨てられたりする世の中になってしまっている

そんな中、飼い猫でも無い野良猫をお金を掛けて病院に連れて行き部屋まで引っ越そうと考えてた訳だからね



「そんなお主に頼みたい事がある」

「えっ…頼みたい事?」

「ある世界に転移してもらえんじゃろうか?」

「は?て、転移?」

「そうじゃ、その世界のわしの可愛い子供達を救ってやってほしいのじゃ」



は?意味が分からない…転移?子供達を救って欲しい?意味が分からない



「あの、貴方は誰ですか?それにここは?」

「わしは、亜人種の神じゃ、ここは神界のわしの部屋じゃ」



は?亜人種?神?シンカイ?ますますパニック!

情報が増えるほど訳が分からなくなって行く

確か亜人種とは、小説やラノベで登場してくる獣人やエルフ、ドワーフのことだよな?それでこの目の前に座っている幼女がその亜人種の神さまってことで、その亜人種の人達を私が助ける?そんなの無理だろ!なんの取り柄もない普通のサラリーマンに救えるはずが無い



「えっと、私が異世界に行って子供達…亜人の人達を助ければいいのですか?」

「うむ、理解が早くて助かる」

「でも、私にはそんな亜人の人達を救える様な力なんて有りませんよ」

「そこは、わしがお主に力を加護を授けるあと幾つかのスキルも授けよう」



ん?加護?スキル?これは…チートってヤツですか?なら行けるのか?しかも助けたお礼にモフモフさせてもらえれば…楽園じゃね?天国?ヤバイ…顔がニヤける…ふふ……んん!と咳払いをして



「どこまでやれるか分かりませんが、モフモ……亜人種の皆さんの為に頑張らせて頂きます」

「…………よ、よろしく頼む」

「では、早速…」

「まぁ、待て行く前に此奴の名前を付けていけ」

「仔猫のですか…そうですねぇ…アニーって名前はどうですか?」

「アニーか…悪くないな、此奴の面倒はわしがみよう」

「えっ…一緒には連れて行けないのですか?」

「ああ無理じゃ」

「そうですか…」

「心配するな、天命全うさせたら其方の世界に転生させる、そしたら一緒に居られるじゃろ」

「えっ…でもそれだと」

「大丈夫じゃ時間軸など関係ない、お主が異世界に行く頃には生まれ変わっておる」

「そうですか…アニー…またな」



別れる前にアニーを抱き抱えて感触を確かめる、毛色は白と黒の二色で左耳が黒で右耳が白の凛とした上品な顔立ちをしている、オスかメスか確認はしてないが転移先で会えるのが楽しみだ



そっと、少し名残惜しいが神様にアニーを渡し



「それでは、お願いします」



神様が頷き、手をかざすと目の前がブラックアウトして行く

いよいよ異世界へ転移だ…



あっ!加護とスキルの確認するの忘れてた……




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