プロローグ
初めて書きます
色々と至らない点もあると思いますが、好き勝手に書いていきます
よろしくお願い致します!
私の名前は、森山雄一
今年で23歳のサラリーマンです
今日も……と言うか毎日終電に揺られながらの帰路
毎日毎日代わり映えのしない、無意味に過ごす社会人人生…と言っても社会人になってまだ5年しか経ってないけど
もうこんな生活に嫌気がさしている
だが、こんな生活の中にも救いがある!いや、私の生き甲斐とも言える事がある
今は、電車を降りて近くのコンビニで自分の晩ごはんと明日の朝ごはん、それに今日は少し奮発して缶詰を買った
駅近くのコンビニから自宅の途中に公園がある
そこに…
「お〜い…出ておいで…」
すると、公園の奥の茂みからノコノコと小さな足取りでこちらに向かって来る仔猫
ミ〜と鳴きながらこちらに向かって来る…
「か……可愛い…可愛すぎだろ」
なんなんだこの可愛すぎる生き物は、聖なる生き物だ!天使だ!と暴走しながらも先に報酬としてモフモフさせて頂きます
仔猫が足下に近づくとしゃがみ込み、仔猫の眉間辺りを指先で撫でると、目を細め気持ち良さそうな顔をする
そして、そのまま背中を撫でて最後に顎下をこちょこちょするとゴロゴロと喉を鳴らし始めた
「はぁ〜、癒されるぅ」
モフモフを堪能した後に、茂みに隠してある小皿に仔猫専用の缶詰ともう一つの小皿に水を入れる
公園のど真ん中で食べさせるわけにはいかないので
餌と水の入った2枚の小皿を茂みの中に入れる
すると仔猫は茂みの中に入って行って餌を食べ始めるの確認したら、私は帰路に就く
本当は、食べ終わるまで一緒に居たいのだが最悪仔猫が付いてきてしまいかねないので
餌に夢中になっている時に帰る事にしている
本当は連れて帰りたいのだが、うちのアパートはペットが禁止されているので飼う事が出来ないのだ
そんな毎日を過ごしているある日…
「雨か…」
朝起きると雨が降っていた
今日は、日曜日で仕事は休みだ
だいたい休日は、何もせずにまったりと家で過ごす事が多い
だが…今日は何故か胸騒ぎがする
妙に落ち着かない…
気になる事と言えば一つしかない
雨が降りしきる中、仔猫のいる公園に向かった
公園には、誰もいなかった
そして、いつもの様に声をかける
「お〜い…出ておいで…」
奥の茂みから仔猫がノコノコと……出てこない…
雨音で聞こえないのだろうか…
いつも小皿を隠している、茂みを覗いてみると
そこには、仔猫が丸まって横たわっていた
よく見ると何と無くだが、苦しそうにしている…もしかしたら雨に打たれて風邪を引いてしまっているのかも知れない
仔猫の場合、風邪でも死んでしまう可能性がある
もう、アパートとがどうとか言っていられない私の天使が苦しんでいるのだ
すぐさま、動物病院に駆け込み処置をしてもらった
やはり風邪をひいていたみたいだ
あと、暖かくして薬を飲ませれば大丈夫みたいだ
アパートの部屋に帰り着く頃には、静かな寝息をたてて仔猫が眠っている
もう、私が育てるしかないな…
そうなると引越しも考えないと…
仔猫の寝ている姿を見ながら色々と考えていると眠気が襲って来たが争う事ない目を閉じた…