プロローグ
初投稿です。よろしくお願いいたします。
内容はよくあるファンタジー物です。
本当は1話完結の短編物を書きたかったのですが無理でした。
生暖かい目で見守ってください。
拝啓
お父様、お母様御元気ですか?
私は今、ナリト王国の国王様と王妃様から依頼を受けてナリト王国城下で暮らしています。
何故、ナリト王国の国王様と王妃様の依頼で城下に暮らしている理由は説明できませんが、大変名誉な仕事を御二人から受けています。
さて、話は変わりますが先日、城下で買い物をしていたら
「ギャハハハハ!!ちょっ、マジかよ!チョーウケるんだけど!」
「オマエ何、笑ってんだよ?」
「あそこにいる女の子鑑定してみ!マジでウケるから!」
「はぁ?何言ってんのおま···ぶはっ!マジかよ!腹が、腹がイテェェェ!!」
という感じで私の方を指差しながら笑う冒険者風の二人組のクズが····
いえ、間違えました。冒険者風の二人組の男がいたので私は笑顔で
「私に、何か可笑しな事でもありましたか?」
と御尋ねしましたの、そしたら
「ブフッ、可笑しな事だらけじゃねえかよ!」
「そ、そうだぜ。可笑しな事だらけだぜお嬢ちゃん···ぐふふ···」
このような返答を頂きましたのでいちよう確認で
「私の何処が可笑しいのですか?」
と、少しだけ、ほんの少しだけ殺気を飛ばしながら聞いて見たらクズ男その1から
「な···何でも···無いです·····」
と、脚を内股にしてガクガクブルブル震えながら返答を頂いたのですが、クズ男その2が
「オマエ!何びびってるんだよ!それでも冒険者かよ!」
という感じでクズ男その1を貶しながら
「あんな弱そうな嬢ちゃんに···
いや、性女にびびってんじゃねえぇよ!!」
と喚きだしたんです。城下に住んでる人達全てに聞こえるくらいの大きな声で···
ふふふ····
お父様、お母様、ごめんなさい。
あの時の事を思い出すと可笑しくて笑ってしまうの。
だって、私とクズ男達以外の城下の人達は、先ほどまで買い物や談笑などを楽しんでいたのに静かに避難を開始し出したの····
私とクズ男達を残して····
さすがにクズ男達も周囲に人達がいきなり避難しだしたのでオロオロとしていましたが、私は気にせずクズ達に
「今、なんと言いました?」
と優しく笑みを浮かべて······
優しく笑みを浮かべて確認をとったの····
そしたらクズ共はガクガクブルブル、まるで生まれたての小鹿のように震えながら
「「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、ゴメンナサイ······」」
小さな声で謝り出したの····
だから優しい、とっても優しい私は···
飛びっきりの笑顔を浮かべて······
「許しません。」
と言いながら右手を突き出してギュッと音が鳴る感じで握りこぶしを作ったら
「「アアアアアアアアアアアアアア!!!」」
クズ達は股間を必死に押さえながら地べたを転がり出したんです。
不思議なこともあるんですね。
という訳で、私は元気でナリト王国で元気で生活しているので心配しないでいてくださいね。
お父様、お母様、ごきげんよう。
テレサより
これは、
とある神様のせいで可笑しな加護を授かってしまった少女の苦難と哀しみの物語····
のはず··········