次回予告
めでたしめでたしと終えてしまったところで、次話をどう繋げ、どう始めたら良いものか。
作者の代わりに悩む舞姫に、スキップしながら吉宗が寄ってくる。
「ねえねえ舞姫、面白いものを見つけたんだけど、一緒に遊ばない?」
ノリはナンパのそれであったが、珍しく吉宗は無意識であった。
無意識のうちに、ナンパのようになっているなんて、本当に珍しいよね。いつもは自称無意識に、下ネタを盛り込んでくるくらいだから。
しかし今回のはそうじゃない。
「どうなさったのです? 面白いものとは、吉宗様以上に面白いものが、どこかにあるとも思えないのですが」
微妙に失礼なことをいいながらも、舞姫は吉宗についていく。
吉宗がにやけていないから、安心した様子で、舞姫は後に続くことができるのだ。
「すごいものだと思う。いくら舞姫だからって、たぶん、ビックリするんじゃないかな」
「へえ、すごいもの、ですか……」
呆れたように微笑みを浮かべ、舞姫はキュッと吉宗の手を握る。
その仕草はあまりにも自然になっていて、最初に吉宗が触れた頃とは、全く違うものになっているのであった。
「見つけたってのは、これだよ。じゃっじゃーん」
嬉しそうに自慢げに、吉宗が腕を広げ舞姫に見せたのは、不自然な卵型の乗り物のようなものだった。
大きさは人間が二人は入れるくらい。下は青色で上はガラス張り。
乗り物なのだろうとはわかったものの、それがどういったものなのかは、舞姫には見当もつかないのであった。
大袈裟なだけだと思っていたが、本当にすごいものを見せられて、驚きの視線を舞姫は吉宗に向ける。
「俺が思うに、タイムマシーンなんじゃないか。これに乗ったなら、未来に行けるんじゃないかな……なんてね」
どうしてわかったんだかわからないけれど、吉宗は見事な推測を披露した。
そして物語は、最終局面において、思い掛けない展開へと続いていく。
タイムマシーンを手にした吉宗は、舞姫とともに、未来へと行くことになった。
今の江戸は完璧な平和となったので、未来の江戸をも助けようと、そういう気になってしまったのだ。




