疑問
「おはよう」
リンは少し気を使いながら話しかけてきた
「おはよう」
「ねぇ、それ大丈夫なの?」
大きな絆創膏の貼ってあるぷっくりと腫れたトーイの頬を指さしながら言った
「ぁあ。大丈夫だよ。こんなのすぐ良くなる」
昨日の事件は学校中に広まっていた。廊下を歩くたびに視線を感じた。
「トーイ謹慎にならなかったの!?」
メイが言う
「あんなにぼっこぼこだったのに!!」
とても不愉快だった。自分はまるで試合でも見ていたような口ぶりにトーイは少し腹がたった。
「とりあえず、ってさ。どっちもどっちって言われたけどね。一応警察には行ったけどさ。」
へえ~っとリンも言った。
「でも次はないって」少し笑って見せた
そりゃね!とメイも笑った
「トーイ君は勉強できるしねぇ」
前日にとったアンケートを見ながらトーイの担任は言った
「そうですか」
「うん。このまんまいったら期待できるよ。なにか将来の夢とかは?」
将来の夢、そういうのにはあまり興味はなかった
「…医療関係の仕事ですかね……」
「へ~~~意外。でもそっか、人を助けたいんだね~」
人を助けたい、とは
「そうですね。」
うんうんと男はうなずいた。
人を助けたいのか。自分は。人を助けるというものは何なのか。
それから二人は話を終えた
たまに思うことがある。自分は何故ここにいるのか。世にはびこっている人間とは何なのか。
曇った空を見上げた
命とは。性とは。なんなのだろう。生きるとは、何なのだろう。ただ一つだけ知っている、死は真っ暗だ
「またトーイって人喧嘩したって!!!」
「まじか」
「あれでしょ?今度はこの学校じゃないんでしょ?」
「まあそうらしいけど」
「トーイ…また喧嘩したんだね」
リンが言った
「ねーだから今日いないんだね。つーかトーイって人って感じしないよね」
「あー…ちょっと分かるかも。」
そういってリンは笑った
痛い
痛い痛い
ふと我に返った。ぶるぶると体が震えていた。
「…あ」
左手首に痛みとジーンという熱さを感じ見てみると血が出ていた。
くだらない、と小さくため息を吐いた。それから止血をしてできる限りの手当をした
次回は進級しちゃおっかな~~~っておもってます。おばばの登場は次回はないかも。おばばはきっと中3にならないとでてこないよ!!!!そしてそのあとは一度しか登場しませんさよならおばば。ところでトーイくんとは私は友達になれそうにないです。ゆっくり過去明かしていきますよお!!そしておばばは過去にもでない!!