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第34話:物置小屋から大会議室へ、そして信頼のレッドダイヤモンド

数週間後 レイヴァス戦闘軍司令部にて

「以上を持って、レイヴァス戦闘軍副官タリスタ准将の報告を終えます」

自分は夢でも見てるんだろうか……本当に1ヶ月で正規軍に匹敵、一部部隊は正規軍以上まで強くなった。ヴァルツ海軍元帥に相談したら「閣下は采配の目がある」と言われ、ドルヴォーフ陸軍元帥に相談したら「陸軍に来ないか?」と誘われ……陛下には「期待通りだ」と言われてしまった。

原因不明の謎の味方強化の噂は帝国中を駆け巡り、吸血鬼改造手術とか精神破壊修行をさせたなど身も葉もない噂が流れ、自分はもうレイヴァス戦闘軍の指揮室に入りたくなかった。

というか国の重大な戦略的立ち回りを要求されるレイヴァス戦闘軍の指揮所がただの元物置部屋なんておかしいでしょ!と陛下に直談判したら「勝ち取ってみよ」と返された。

「全員良く聞け」

全幹部が固唾を飲む。

「もっと豪華な会議室が欲しければ勝ち取れと陛下からお達しがきた。兵士たちはよくやってくれた。次は我々の番だ。早速だがタリスタ准将、簡単に奪えて、できれば平和的に奪えそうな会議室とか無いだろうか?」

タリスタ准将は頭を傾け、考える。

「……直接的には浮かびませんが我々無しでは成り立たないところを狙うべきでしょう」

すると機甲軍団を率いるロヴァート少将が挙手し、核心的なことを言う。

「そもそもの話として我々を編成したヴァルツ海軍元帥に頼めば帝国城の会議室の一部屋二部屋頂けると思うのですが……」

自分が通信魔導具で通話をかけたら、「もちろん、編成した私に責任がある。しかし物置部屋の方は弾薬庫で、庭園を眺める帝国城の会議室でも1、2を争う良い部屋を会議室として申請したのだがな……」

すぐに幹部全員でその部屋へ向かうと綺麗な景色を隠してしまうほどの実戦用弾薬や軍用爆薬……もしここで誰かがシガレットや葉巻を吸おうものなら帝国建国以来最悪の爆発事故となる。

帝国城に入れる人材をかき集めて弾薬を移し、メイド達に会議室の準備をさせてる間に自分の侍従長の役目を果たす。

侍従本部に顔を出すと全員忙しなくタイプライターで書類作りをしている。

仕事表を見るともうすぐ聖夜祭と呼ばれる十二月二十六日に開かれるパーティーの招待状作りのようだ。

自分が宛てる人達の表を見ると100人近い主に軍人や帝国国家保安局への高官へのメンバーだった。

「ハハッ……今日も夜勤か……」

真夏に帝国に訪れ、もうすぐ4ヶ月が経とうしてる中で聖夜祭について、久しぶりに1番最初にお世話になった帝立図書館の司書さんに聞いてみる。

すると司書さん曰く、吸血鬼の神が人間の女性に惚れて、自分に振り向いて欲しいとその女性の欲しがっていたネックレスをプレゼントした事が由来らしく、この日にネックレスを女性に贈ったカップルは比較的長続きしやすいらしい。

「誰にネックレスを贈ろうか……」

思わず司書さんの前で言葉にしてしまう。だが帝国の古き頭脳とも言える司書さんだ。この発言を元に自分の周りの女性でネックレスを期待してる人の名前が書かれた手紙をポケットに入れてくれた。

そして執務室で読むと……

「陛下とヘルシア閣下……ミラエスにラミーナ警護兼侍従……」

うーむ、悩むな。伝統的には1人にしか渡せない。

陛下が筆頭候補だが、ヘルシア閣下のお兄ちゃん呼びが最近とても癒しになってるし、ミラエスは……うん、彼女はいいや。ラミーナは仕事ではお世話になってるけどあまり接点ないからふさわしくない……

まぁ陛下に贈るのが一番妥当かな……ヘルシア閣下に贈ったら陛下がキレそうだし……

消去法で陛下という悲しい結論に至り、帝都の宝石店を巡ったがどこにもネックレスが無い……いや、あるにはあるのだが高過ぎる!恐らく戦争特需で兵役義務の無い殿方が買いまくってるんだろう……途方に暮れながら、露天商に最後の期待を寄せ、露天商街を歩く。

ずっと空ばかり見ていたが、ふと本当に軽く下を見た時に赤い三日月を意匠させたスカーレットルビーの宝石を使ったネックレスが目に留まる。確か三日月は成長と始まりを表すんだったか。

「ちょっとこれ見てもいい?」

露天商の奥さんはどうぞどうぞ。と言う。

凄い……これスカーレットルビーじゃなくてレッドダイヤモンドだ……手を出せない額なのは分かっていた。

「すみません……御値段は……」

「30万リレンになりますよ。スカーレットルビーを使ってるのでどうしても値が張りますが……いかがでしょうか?」

予算内だが……予算内なんだがこれをレッドダイヤモンドと言ってしまえば値段は跳ね上がる。恐らく買えなくなる。でも……嘘は嫌いだ。自分の呪いの言葉である信頼に相対する言葉だが、陛下は呪いを覚悟で信頼してると仰ってくれた。

「すみません……これレッドダイヤモンドです。多分値段は2倍は適正かと……」

奥さんはビックリした顔でこちらを見つめる。

「こちらが本当に欲しいのですか?」

「はい……自分を救ってくれた……信じてくれた方に渡したくて」

奥さんは少し考えると結論を出す。

「正直者のあなたならきっとこれが似合う女性ですよ。スカーレットルビーの値段でいいです。お幸せになってください!」

「ありがとうございます!」

自分はチップ込みで35万リレンを払い、綺麗な箱に赤いリボンを付けてもらい、聖夜祭の日を待ち望む。

こんばんは!黒井冥斗です!最近脳がずっと創作状態で基本的に2時間以上寝るのが苦手になりました笑

なので起きては書いてを繰り返してます。さて、元物置での会議室から良い会議室へ移動するわけですが、実はシーズン1では、ほとんど使われません…そして聖夜祭の話はこの作品のキーワードかな?のミニラブコメが最高に輝く瞬間なので明日投稿予定なのでお楽しみください!そして今日早く投稿した理由は、皆様も通話やゲームをしたい方がいらっしゃるかなと思い、早めに準備待ちとか読めるように投稿させてもらいました。いつも本当にご拝読感謝いたします!それでは、また明日、帝国城の聖夜祭にて…

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