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第33話:今まで民間人だったが今日から世界初の降下兵です

なんで俺は徴兵されたのか……愚問なのは分かっている。徴兵適性資格があるからだ。

ここ最近毎朝5時に起こされ、体力強化運動を1時間したら血液料理を食べて、その後は兵科毎の座学。俺は歩兵部隊だからライフルや拳銃、小型ロケット砲の使い方を学ぶ。そして午後は100メートル先の的を撃つのだが全く当たらず、教官も呆れてる。それもそうだ、ここのクラスには30名がいて、各自120発を毎日撃つが一日に5発当たれば良いほう。教官が撃てば全弾命中。呆れるのも無理は無い。

「貴様ら!やる気あるのか!?家族や友達が殺されるんだぞ!真面目にやれ!」

「「「はっ!」」」

威勢だけは立派なへっぽこ歩兵の我々は新人兵長がくじ引きを引いてくれて見事に地獄行きの海上上陸部隊という侍従長の部隊だった。確かレイヴァス戦闘軍だったか。

運の良い人間に使い捨てにされると思うと怒りで暴れそうになる。

そのまま、石炭トラックに載せられ、揺られながら同じ仲間と話し合う。

「どうする?側面打撃軍らしいけど、俺当てれる自信ないんだけど……だって元新聞記者だぞ」

「僕は大学を中退して、任意徴兵したけど戦場って厳しいなぁ……」

俺を含めみんなが彼はあまり死なせたくないと思った。

「俺なんて6年間無職……」

「「「お前は働け、ちょうどいいな」」」

そんな本当に雑な雑談が続き、トラックが止まると体が揺れる。

「降りろ、指定された師団グループに移れ」

教官の言葉を聞き、疲れが取れない俺達は「はい……」と覇気の欠片すらない声しか出せなかった。

そのまま100個のグループに分かれ、整列してると侍従長の証を持つレイヴァスとやらが顔を出す。

「諸君!戦場へようこそ!だが、自分としてはこの戦場を君達の墓場にする予定は無い。いいか!?君達は全く戦力にならないと聞いている。しかし、このままでは本当に大切な人を失うぞ!君達に教官兼アドバイザーとしてゴースト・イーグル連隊戦闘団が協力してくれる。3日後に各師団から100名を出して、この広い演習場でペイント弾による演習を行う。いいか!自分は13時間で100ページ近い書類を書いたこともある。それと比べれば3日くらい運の良い貴様らなら全く問題ないはずだ!……返事は!?」

俺達は威勢だけを張る。

「「「サー!イエッサー!」」」

すると侍従長は何か紙を取り出して、内容を確認しているようだ。

「3日後の演習では下位10チームにはペナルティを課そう。上位5チームは2日間の休憩をやろう!」

「「「イエッサー!!」」」

やはり、声だけは立派だ。早速俺の師団チームでは誰を出すべきか考えていた。大学を中退した彼が最も頭が良く、射撃成績も良いため、彼が強行偵察班長(威力偵察とも言われ、軽い攻撃を仕掛け、敵の攻撃能力を測る)となり、彼が仲間を選ぶ。問題は100名を指揮する者だ。責任重大かつ、知識も求められる。

するとさっきから地図を見ながら、ブツブツ呟く兵員がいた。

「お前大丈夫か?」

「大丈夫、ちょっと作戦考えてた。自分は元帝国陸軍で中隊長を任されていたか……だけど怪我して退役したが……今なら!」

どうやら百人隊の隊長は決まったようだ。

そして3日間、世界初となる無線封鎖特殊部隊として有名なゴースト・イーグル戦闘団の教育の下で徹底的にしごかれた結果風速や風向き次第では200メートル先を撃ち抜けるくらいまで俺達は成長した。

さらに機関銃要員の命中率も向上し、強行偵察班に至っては大学中退の彼から俺が指名され、より高度な訓練を受けれた。

そしていよいよ、演習日当日、閃光弾の発射と共に各自が素早く動く。

俺達強行偵察班は近くに敵が居ないかを最優先しながら、前進する。

そんな汗と緊張の決着が着くまで2日間かかった演習は俺達が1位だった。

そしてレイヴァス特務中将室へ、呼び出され隊員100名と教官の戦闘団の現役軍人1名が整列する。

だがそこにはレイヴァスは座っておらず、座ってるのは白髪で鋭い目つきをした軍人だったが胸の階級章を見る元帥だった……!!

「レイヴァス特務中将、彼らなら行けると思うかね?」

「少なくとも、今ある人材では最優秀かと」

「さて、演習成績1位の諸君には褒美をやらんとな。あー私はヴァルツ海軍元帥だ。よろしく頼む」

全員が口を揃え、「はっ!元帥閣下!」と答える。

「それで褒美というのは空を飛べるというものだ」

全員が「は?」と口に出した。

「世界初の小型輸送機の開発に成功した。君達には側面打撃軍として行動する際に空から飛び降りて、パラシュートを開き、着陸し、行動してもらう」

何言ってんだ、このオッサンは……そんな常識外れな作戦成功するわけ……

「一応言っておくが海上上陸部隊は最悪徹甲弾の嵐風でボロボロの肉塊になるかもしれないからこっちの方が生存確率は高いぞ。では、期待してるよ」

ヴァルツが去るとレイヴァス特務中将から言葉を頂く。

「怖い気持ちは分かる。実を言うと一番最初に飛び降りたのは自分だ。オマケに女王陛下に蹴られて、空を舞いながら魔導具の高度測定機が自動的にパラシュートが開く。魔導具が壊れたとしても手動でもできるから安心しろ。それじゃあ2日間の休日ゆっくり英気を養いたまえ」

もう休暇なんてどうでもよかった。俺達は全世界初の空からの降下、空挺降下とでも言うべきか、そんな偉大かつ名誉だが裏を返せば、命を賭ける事になる。その日の晩飯はとても美味しいとは思えなかった。

ご拝読お疲れ様です!世界初の降下作戦!実は自分は飛行機に乗った事がなく、航空機事故のドキュメンタリーばかり見ていた時期もありました。でも乗りたかったですし、今でも乗りたいです。

さて、今週も皆様お疲れ様でした!逆に土日勤務の方はこの作品で英気を養えたりしたら幸いです!ブックマークや評価はとても励みになるのでよろしければぜひ、お願いします!それでは皆様よい、週末を!

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