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第26話:レイヴァス・カールイア・レッドヴァーン

「お前、拳銃も使えるのか。相手として不足はなし」

一瞬で距離を詰められ、左右から物凄い速度で聖剣が襲ってくる。なんとか防ぎながら、後退を繰り返す。ただ、このままでは壁に追い詰めれる。

「どうだ!人間!これが裏切り者に与えられるべき罰だ!!」

こうなったら……壁の近くまで引き寄せ、剣を軽く震えさせる。

「もう限界か!?」

双月の聖者が本気で剣を振り下ろすと同時に、風を粉砕するほどの大きな轟音と共に、自分は2本のパラディンソードを陛下から頂いたクラシカルレイピア1本で壁に流し、剣を一時的に使えなくさせる。その間に転がって、先程割れたガラスで背中から軽い痛みを感じたが、双月の聖者に照準を合わせ、発砲する。

ドンッ!再び鳴り響き、彼の右胸から血が吹き出る。

「勝ったかな……」

「フフフ……ハーハッハッハッハ!この程度の傷、我らの主神から頂いた加護ならなんの問題もない!!」

剣を壁から引き抜き、相手は再び構え直す。最早人間を超えた境地。神を崇めるとはこういう事になるのか……

「コイツ本当に人間かよ……」

僅かだが騎士団長の言葉を思い出す。

(この世には二剣流はほとんどいないがもし現れたなら真ん中から切り込め。そうすれば左右で防げざるを得なくなる)

自分は深呼吸し、相手が突っ込んできた瞬間に真ん中の下の方から物凄いスピードで切り上げるが案の定、両剣で食い止められる。

ガキィィィーーン!!と激しく火花を散らし、互いの矜恃が剣に宿るのを感じる。

この位置では流水の激龍は使えない。

再び押され始め、力が入らなくなる。一旦飛び退き、腕の疲労回復させる。

せめて、せめてかする事でもできれば!

リボルバーには5発装填済み、予備は6発だが装填し直す時間は多分ない。あの剣がもし、普通の銀とかオリハルコン未満の金属なら……やるしかない。

自分も剣を構え直す。

「その勇気だけは褒めてやる。神罰の執行を宣言する!!」

そう言うと奴の剣は輝きを増して、それすら恐怖だと感じる。ただ想定通りではあった。

「諦めた時人は本当に死ぬ……あなた方の経典の言葉でしたか……」

「その通りだ……敬虔な信徒として戻るなら命は取らん」

「自分の……主神は陛下以外にはいない!!」

その怒声と共に近づくことおよそ1メートル。今なら!

リボルバーを全弾発射して、剣にダメージを与える。折れてくれればよかったが生憎そんな上手い話はない。だがヒビが見えるのは確かだ。輝いてるからこそ分かる。そこに向けて自分は本気で剣を振るうと同時に陛下やエルメンド騎士団長の顔を思い浮かべる。自分を受け入れてくれた皆を守りたい!!

「はぁぁぁぁぁ!!」

自分の喉が軽く切れて、薄い血を吐き出しながらも、雄叫びをあげてパラディンソードの1本を叩き折る。

「次だァァァァ!」

そのまま振り回すように双月の聖者に帝国の刃を振るうがもう1本で防がれる。

「よくやったぞ、ただの人間!ここまで強い相手は聖騎士長閣下以来だ!!」

防がれ、次第に腕に力が入らなくなる。リボルバーも弾切れ……他に、他に策は!?

(カルイアの血を引く王の吸血鬼よ。力を望むか?)

何の話だ……疲れて脳内がおかしくなったのか!?

(力を望むのかと聞いている)

「あぁ、望むよ……大切な陛下、姉思いのヘルシア閣下、王国に忠誠を誓ったエルメンド騎士団長、いつも仕事をサポートしてくれるハレルオン副侍従。皆を守るために!!」

(ならば、受け取れ、カルイアの宿命を!!)

自分の体が熱くなるのを感じ、自分の握る剣のイメージが脳裏に浮かぶ。そして……

「カルイアの神よ、我ら吸血鬼の主神よ。反逆者に鉄槌を下せ」

自分でもどうしてこの言葉が出るか分からなかった。すると自分の周りに7本の陛下から頂いた剣が精製され浮遊する。

そのままそれぞれの剣の進行方向をすぐに決める。そして、自分は再び知らない自分へと変わる。

「我、カルイア王族の最後の子孫。レイヴァス・カールイア・レッドヴァーン……亡国に追い込んだ貴様を処刑する者の名だ」

双月の聖者は狂気じみだ笑いの後に答える。

「ハーハッハッハッハ!!貴様がまさかカルイア王族だったとは!この剣が、心臓が、貴様を地獄に送りたいと心底願っている!!私も名乗るぞ!パラディンズ次席聖騎士レイクリシス・ノワールだ、そして王族最後を屠る者の名だ!」

2人の強者は互いに並びあい、剣を構える。1人は聖騎士の序列3位の強力な実力者。そして会いするは覇権戦争時に吸血鬼の為に国家ごと犠牲になった王国の王族の生き残り。もはや勝敗など誰にも予想がつかないだろう。そして第2ラウンドが始まった!


ご拝読毎度ありがとうございます!このシーンを書いてる時は中二心を爆発させて書いておりました。やっぱり中二心は大事ですね。ちなみにこれは私の黒歴史ですが中二時代に推しのキャラクターの妄想小説を書いておりました。今でも国語力が不十分なのに当時の文が見つかれば自分は悶絶するでしょう(笑)

今日はもう1話投稿する予定なので最後までお付き合い頂けたらと思います!ではまた、帝国城で

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