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【プロットタイプ】鮮やかな、黒髪その実、真反対

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

鏡花の両親の話。

「ヤダなぁ。アタシはかなーり尽くす側の女だぜ? 身を滅ぼすまで尽くしても、後悔一つしない男しか、眼中に入れたくもないね」

これが付き合った女の一言だった。


金髪でも無ければ、化粧が濃い訳でもない。服装が奇抜な訳でもない。それでも存在感が段違い。存在しているだけで人目を引く。一度話せば歪んだ声が響く。よく目立つ女だった。その存在は一度目にしたら忘れられないほど。

そんな女と改めて顔を付き合わせたのは、知り合いに連れて行かれた飲みの席だった。

女は最初こそ興味無さそうに卓の面子を見回して、酒を煽るだけに集中していたが、何の興味が惹かれたか、俺に話し掛けて来た。

「アンタ、何で此処に来たの? こういう場所、嫌いっしょ?」

退屈そうに酒を煽っていたのと同一人物とは思えなかった。バリバリとしたギターの様な声を周りに響かせて、グイグイと身を乗り出す。どうやら興味を持たれてしまった様だった。

「ただの数合わせ」

会話を切り上げようとしたが、相手はそれを許さなかった。延々と話し掛け、ベタベタと触れてくる。誰でも良いというタイプだった。最も嫌いなタイプだった。

「それ」

「それって?」

「付き合ってもないのに、体触る様な真似の事言ってんだよ」

そう睨みを効かせたが、彼奴は怯む事なく迫って来た。何度も屁理屈をゴネて、キャラキャラとした明るい声を四方八方に響かせていた。

今思って見れば、この時から肝の座った女であった。

「ねーねーねー。連絡先教えてちょ」

「断る」

「いーじゃん。減るもんじゃないし」

「五月蝿そう」

「そんな頻繁にしないって」

「帰る」

「あ、待って待って!! 連絡先まだだからー」

女の細腕を必死に男の腕に絡み付かせながら、必死に抵抗を続けていた。だから渋々スマホを取り出して、連絡先を交換したのだ。

「着拒しないでね。まぁしたら実際に凸りに行くけどぉ!!」

なお、着信拒否を行った結果、宣言通りに俺の前に現れて、この間のようなダル絡みをされた。どれだけ振り払おうとも、絶対にめげる事無く着いてきた。どれだけ無視しようとも、積極的に話し掛けてきた。

――ねーねーねー!! どんな子がタイプ?

――話したいこと沢山あったんだー!!

だから振り払う為に、こう宣言した。

「お前の様な、誰でも良いって奴、俺は好きにならない」

すると、一瞬虚を付かれた顔をしながらも、すぐに切り返して飛び掛ってきた。大きく見開かれたギラギラとした瞳が俺を捉え、じっと此方を見据える。

「誰でも良い訳ないでしょう。惚れた相手には全力で尽くすつもりで恋してんのに、他の奴眼中に入れる訳がない。譲れないもの以外、全部譲ってあげる」

鮮やかな黒髪、腰まで伸ばして、目つきはキメて、人殺す。そんな女だった。

「あ、でもでもでもー、金髪、派手メイク、奇抜な格好は好みじゃないからしなーい!! やっぱ今アタシが一番かわちぃから!! 」

見かけはそうでもないでも無いですが、中身はかなーりギャル。というかマインドがギャル。

『きゃっは☆ 最高ジャーン!!』

とかお眼鏡に適えば沢山言ってくれます。


※気に入った子が前だとテンション上がっちゃう。

※普段は今少し落ち着いてます。

※短編 赤を従える人間。くらい。ファンキーと女帝の中間くらい。


マミーの好みは寡黙で無骨な男。

だから自分と似たような人を『話し合う〜』という意味では好きになっても、恋愛対象としては見てくれません。


勿論、相手側は自分の様な人を好きならないと踏んだ上で、この好み。

だから『譲れないもの以外、全部あげる』と言ってます。

これが自分が出来る最大限の愛情表現だから。

『お金ないのー? じゃあアタシが体でも臓器でも売って、アンタを食わせていけば良いじゃん』

とかしれっと言います。

それだけの価値があると踏んで、相手を選びます。


まぁそれを許すパピーじゃありませんが。

体とか臓器を売るのが嫌なんじゃなくて、惚れた女にそんな事させる自分が許せないって事です。

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