表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩全集

繋ぐ手はお互いに赤く震えていて、 白い息とはまるで対照的だった。

作者: 那須茄子

目を腫らして泣いている

その姿が痛ましくて

僕は悲しくて

そっと羽織っていたコートで

隠してあげることしか出来なかった


通り過ぎていく余所者を遠ざけて 

手を引っ張り誰もいない

思いっきり泣き晴らす所を探し求めた


その冬は

タイミング悪く 

凍てつくような夜が

帳を下ろしていた

 

繋ぐ手はお互いに

赤く震えていて

白い息とはまるで対照的


必死になって

訳も分からず

二人迷子になることを承知で

それでも

引き返さなかった


僕はこれが

彼女にとって最悪な夜として定まってしまうことを

どうしても避けたかった



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ