酔生夢死
健康的な空、健康的な植物
そして健康的な、ニート!俺!26歳!
という訳で俺、佐藤は日課の植物への水やりを終え、
日課のランニングに行く準備をする。社会人の時に培われた早寝早起きだけはニートになっても抜けず、親からは会社を辞めても貯金が無くなるまではと働くまでの猶予を貰った。
「君は綺麗だけど俺の心は重いよ、ね!みゅーちゃん!」
と好きな植物に名前を付けて話しかけても返ってくるのは時計の音だけだった....。
「よし、今日も行くかぁ」
準備が出来た俺はいつもの公園へランニングに出かけた。
切る。風をきる。家にいるとどうしても色々な考えで押しつぶされそうになる。会社を辞めてから何となくで始めたランニング。こうやって走ってると何も考えなくてもいい。
あぁ、気持ちいい。
もう何も考えたくないなぁ。
公園の外周を3周回ってから帰路につく。
「上!!!!危ない!!!!!」
誰かの声がする。
ふと上を見上げると降ってくる。鉄骨だ....
やけにゆっくり落ちてくる。なんで?
植物のみゅーちゃん俺が世話しないと枯れちゃうし、やりかけのゲームまだ終わってない。恋人も出来たことないし、行きたい場所もあったんだ。やっと休めると思ったのに。
なんで俺なの?
死にたくないよ、死にたく...ない.....死にたくない
死にたくない!!!!!!!!!!
26歳佐藤の声にならない悲鳴は鉄骨に潰された。
はじめまして。はなまる満点テンテン丸です。
ずっと考えてた物語を出すことが出来て嬉しいです。
これからよろしくお願いします。