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彼氏編
「お、書きあがったか」
ただっぴろい一室にマウスのクリック音が響く。
友人から、絵を新しく書き上げたので、ツイッターに上げたとのLINEをもらった。直ちにツイッターを更新すると
「ブグフォッ!?」
そこにあったのは顔はやたらとうまく書けてるのに、
「くっ、『首どこだよwww』www」
顔と胴がくっついたアンバランスなニンゲンもどきの絵だった。
見れば見るほどおかしくなってくる。
『wwwwwwww』
『うまっ……顔だけ』
『会心の出来wwwwww』
『新生物生まないで』
ツイッターで畳掛けられるツッコミ。ツボの浅い俺は速攻で再起不能になってしまう。
大学に入ってもう少しで一年。一人暮らしでも「笑い」には事欠くことは無く、寂しさを感じずに過ごしてこれた。それもこういう刺激的な友人に巡り合えたからだ。