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遺書。
7割が実話で3割が起きて欲しくないことです。
でももう、時間の問題みたい。
遺書。
私が死ねたら読んでください。
私は太宰治みたいに、世界的な名作となるような遺書は残せません。
アンネの日記みたいに、戦争の悲惨さを伝えられるような日記も残せません。
なにも残せないので、せめてこの文に託します。
最後まで自分勝手で、すみません。
いじめられているわけではありません。
強姦をされたわけでもありません。
なんで死にたいのと問われれば、分からないと答えるでしょう。
私は喋るのが苦手なので、文なら残せるだろうと思いました。
灰色のまま、生きるのがどうしようもなく怖いからです。
馬鹿馬鹿しいですか?
遺書の参考文献は私の遺書です。
一時期、授業中に遺書の作成をするのが趣味だったからだと。