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召喚勇者と七つの魔剣  作者: 蔭柚
第6章 偽物と遺産と贈物
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第96話 悪意の贈物

前話のあらすじ:

ユージンは、500年前の魔王の置き土産と戦闘開始した!

 

 戦場に、ゾーイの声が響き渡る。


「うっひゃああ~。物理障壁が簡単に破られるう~。ムリムリムリ!死んじゃう~」


 次いで、ドゴオオォン!という衝撃音に、岩が崩れる音が続く。

 ゾーイは、自分のすぐ横の岩壁に突っ込んで止まった猪から、すささっと逃げ出す。


「余裕で躱してんじゃん」

「余裕!?どこが?目ぇ付いてる?どう見てもギリギリだったでしょ!」

「とか言いつつ、一発も食らってねえじゃねーか」

「一発食らったら死ぬからね!?この鬼畜!ドS!変態!」

「変態は関係ないだろ」


 いつものようにユージンと軽口を叩き合うゾーイからは、残念ながら必死さがあまり伝わってこなかった。だが、事実、一撃食らえば即死というこの状況は、ゾーイにもプレッシャーを与えていた。



 ユージン達は現在、敵の物理耐性を調べるために、3人で敵を取り囲み、ライリーとユージンがちまちまと剣で攻撃する、という行動をとっていた。


 敵はそれに対して、炎を吐くか、突進で応戦してくる。

 ユージンとライリーは、正面からのその単純な攻撃を軽く躱すことができるが、ゾーイは突進に対してはギリギリの回避となってしまっていた。ギリギリでも避けられるのは、物理障害によって敵の進路を若干ずらしているからである。


「しかし、剣での攻撃もそこまで有効ではないな」


 ライリーが、敵の肌に薄っすらと血が滲んでいるくらいのダメージしか与えられていない現状を鑑みて、そう言った。

 剣は通る。だが、敵の体毛は鋼のように固く、皮膚はしなやかである。ライリーの腕をもってしても、肉を断つところまで剣が届いていないのだ。


「だなあ。ニルガルド、弱点はないのか?」

『あれば、すでに私が始末している。一応、過去に最も有効だった攻撃は、私の仲間が行った攻撃だが、自らに物理強化を重ね掛けした上で、特攻するというものだった。だがそれでも奴の筋肉の途中で止まってしまい、圧し潰されてしまった』

「うわあ……。落とし穴とかに落として、水攻めとかはできないのか?」

『落とし穴は有効だが、これは泳げる。何らかの形で閉じ込めようとしても、暴れられればおよそどんな拘束も無駄だよ』

「毒とかは?」

『魔法によるものは、全てあの鬣に防がれてしまう。実際に調合した毒液などは……試したことがないね』

「でも俺達も持ってないか。となると……」


 ユージンは一つ溜息を吐いて、覚悟を決めた。


 最初から、ロキやニルガルドが手こずる相手に簡単に勝てるとは思っていない。

 それでも、全く手が出ないということはない、と確信していた。


 ユージンが所有する剣には、それだけの力があったから。


     ◆ ◆ ◆


「来いよ、デカブツ。今日でお前の役目は終わりだ。大人しく休め」

『ゴ、ゴ!ゴロ、ズ!』


 一応言葉を理解しているらしい『悪意マリス贈物プレゼント』は、ユージンの挑発に乗り、自分の足で一踏みに出来る少年に向かって突進した。


 迫りくる巨体に、ユージンが冷や汗を流す。

 体高だけを見れば、ネアン帝国で戦った悪魔ベルソンもかなりのサイズを誇っていたが、あちらは人型であった。縦に長く、前後には薄い。

 それに比べて目の前の猪ときたら、体高はあちらよりも高い上に、前後の長さが段違いである。体積を比べれば、10倍以上の差があるだろう。

 まさしく、2階建て一軒家が迫ってきているような感じなのだ。


 それでも、先程までは余裕をもって躱していたので、そこまでの緊張はしていなかった。


 だが今、ユージンは攻撃に転じようとしている。

 しかも、極限まで集中し、研ぎ澄まされた一撃を放たなければならない。


 一瞬でもタイミングを誤れば――、あの鋭い牙で真っ二つになるか、強靭な蹄で踏み潰されることだろう。


 あと2秒。


 イノシシの巨躯が、もはや漆黒の毛が生えた壁となる。


 1秒。


 眼前に、鋭利な刀剣の如き牙が突き出される。


 0秒。


 ユージンは、右に跳んで敵の牙を避け、身を捻って前肢をやり過ごし、


「ハッ!」


 猪の左後肢目掛けて『セブン・フォース』を振り抜いた。


 スル、という何とも言えない手応えがあり、ユージンは『断物セパレーション』の成功を悟る。

 振り返ると、猪が勢いのままに地面を転がり、直径1メートルほどの太さがある猪の左後ろ足は足首辺りが切断され、千切れ跳んでいた。


「やった!これでもう突進はできないね!」


 ユージンの横に駆け寄ってきたゾーイが、嬉しそうに叫んだ。

 そして同じように歩いてきたライリーも、軽く息を吐きつつ口を開く。


「ああ。移動能力もかなり落ちているはずだから、後はじっくりと――」


 ライリーの言葉は、そこで途切れた。

 どうした?とユージンが訊くまでもない。視線の先にある猪に異変が起きたからだ。


『まさか……こんな能力まで』


 ニルガルドも、驚愕している。


 ユージン達の見つめる先で、『悪意の贈物』の鬣がざわめき、触手のように左後肢に伸びてゆき――切断された足先と胴体とを癒着させたのだ。


『グオオオォォ!ギザマ!ゴロズ!』


 怒りに満ちた瞳を向けてくる猪に、ユージンは溜息を吐いた。


「馬鹿の一つ覚えかよ……しかし、これはキツイな」

「ユージンのそれは効果あるけど……あんな簡単に回復されるとね。一撃で倒すしかないんじゃない?」

「つってもな。この剣で届く範囲の急所だと、脳みそくらいだろ。でもそこは角が守ってるし、動きを止めてピンポイントで攻撃しないと難しいな」

「動きを止める、ね~。って言ってる傍から来た~!」


 今は、3人が比較的近くにまとまってしまっていた。そこに、立ち直った敵が突進してくる。


「ゾーイ、落とし穴作って水――、いや待てよ!沼だ!それなら泳ぎが上手くても止められるだろ!」

「なるよどね!りょーかい!土があるところに移動しよう!」


 今戦っている場所は、岩が多い。沼を作るためには、土が多い場所に移動する必要がある。そこで水を地面に加えて混ぜてやれば、沼の出来上がりである。


「よし!行くぜ!」

「って、ちょっと!この運ばれ方には意義あり!」


 ユージンは、移動のためにゾーイの腰を掴んで小脇に抱えた。


「聞く耳持たん!」


 そして、炎を吐いて追ってくる猪をいなしつつ、目的地へと誘導するのだった。


     ◆ ◆ ◆


 来た道を少し戻った地点で、ゾーイは沼造りの準備をする。

 ただ土の上に水をかけるだけでは、水溜りにしかならない。故に、土の粒子と水とをよく混合する必要がある。さらに、表面だけ泥にしても意味がないため、それなりの深さで土と水との混合を行う必要がある。


 そのような細かい魔法の操作は、基礎魔法しか覚えていないユージンには不可能だった。

 魔法理論を理解し、既存の魔法を応用できる優秀な魔法士だからこそできる技である。そして、ゾーイはその優秀な魔法士なのであった。信じがたい気持ちはあるが。


「おっけ~。準備かんりょー、だよ」


 ゾーイの合図を受けて、ユージンが『悪意の贈物』の前に陣取る。ただ、地面の上に立つのではなく、10メートルくらい上空である。

 そこから、敵の気を引くために適当な魔法を撃ちまくる。


『ブボォオ!』


 魔法は全く効いていないものの、自分の視点より高い位置にいるユージンが気に食わないのか、敵は荒く鼻息を吐いてユージンに向かって突進し、その身を角で貫かんと跳び上がった。


 その跳躍力は凄まじく、水平距離にして50メートルは優に超える。しかし、いかに跳躍力があったとしても、単純にジャンプするだけではユージンを捉えることはできない。

 そして、ユージンに避けられた先の地面で待つものは。


『ブモォ!?』


 直径100メートル程の深い沼であった。


「ただの泥水じゃなくて、粘度が丁度良くなるように混ぜてるからね~。動けば動くほど沈んでくよ~」


 ゾーイの言葉通り、猪が沼から逃れようと藻掻くほど、泥沼に引きずり込まれていくようだった。


「中々えげつない罠だな、こりゃ。対人戦闘でも使えるか?」

「う~ん、魔法士相手だと、簡単に対策されると思うケド。まず、水を抜かれたら土に戻っちゃうからね。他にも土系や氷系、『盾』でも良いけど、蓋をしても良いし」

「そりゃそうか。しかし、魔法が苦手な敵には有効だな」

「ま~、それは地形改変系全般的にそうだね。そもそも魔法が苦手な相手に魔法が有効なのは当たり前っていうか」


 沼に飲み込まれていく『悪意の贈物』を見て、ユージンとゾーイはほぼ勝利を確信してそんな会話を交わす。

 ライリーとニルガルドも、敵が大した抵抗もできていないのを見つめる。

 このまま頭まで沈み切ってしまえば、もはや息もできない。いくら悪魔の生命力が普通の動物より優れているとはいえ、息ができなければいずれは死ぬ。よほど特殊な存在でもない限り――。


 そう考えていた一行の眼前で、またしても異変が起きた。

 既に体の半分以上が沼に沈んでいたはずの『悪意の贈物』の巨体が、徐々に浮上してきたのだ。


 よく見ると、首から胸にかけて存在していた鬣が伸びて、四肢に巻き付いている。のみならず、周囲数メートルの泥にまで広がっているようだった。


「……どうなってんだ、ありゃ?」

「たぶん……あの鬣の魔法無効化能力で、ボクが作った水を消滅させてるんだよ。そうすれば、ただの地面に戻るから。でも、地面の表層だけ土に戻しても、下は泥だから、すぐに沈んじゃうはず」


 ゾーイの言葉通り、浮上しだした猪が足を踏み出そうとすると、ガクンとバランスを崩して若干沈み込んだ。

 しかし、鬣がどんどんと下の方に向かって伸びてゆき、少しずつ足場が安定していっているようである。


「うそ~。あの鬣、ズルくない~?」


 ゾーイが、それなりに頑張って作った沼地を無効化されて不平を垂れる。

 が、文句を言っても現実は変わらない。


「これも無意味か……」


 ライリーが、落胆したように溜息を吐いた。

 ユージンも、これが無効化されるなら、次はどうするか……と考え始めたところで、ふと気付いた。


 こんなことができるなら、沼地に突っ込んだ直後にすれば良かったはずだ。

 だが、あの鬣(鬣に意志があるのか『悪意の贈物』の意志かは不明だが)は、しばらく様子を見ていたようであった。身体が半分埋まるまでは、動かなかったのだ。


 それはつまり、出来るなら使いたくなかったのではないか?


「(あの鬣のリソースは、無制限ではないのかもしれない)」


 ユージンはその考えに至るや否や、自ら氷の下級魔法で氷柱を何本か飛ばした。


 そしてそれは――、鬣に遮られることなく、猪の身体に軽微ではあるが傷を与えた。


「やはりそうか!ゾーイ、お前の努力は無駄じゃなかった!ゾーイの沼地を無効化にしている間は、あの鬣の魔法に対する防御は疎かになるみたいだぞ!」

「なるほどね!ってことは」

「ああ、ゾーイは沼地の維持と、余力があるなら攻撃!ニルガルドも行けるか?」

『もちろんだ。……でもまさか、そんな弱点があるとはね。私の全力の魔法も難なく凌ぎ切ったアレが』

「単純な防御より、もしかしたら面倒なのかもな、あのゾーイの沼地への対処は。防御なら、体の表面を防ぐだけで良いけど、アレは地下深くまで魔法を無効化させなければならない」

『そうかもしれないね』


 そう言って肩を竦めるような動作をしたニルガルドが、『悪意の贈物』に攻撃を始める。


 ニルガルドは、元々が水辺に住む鳥だけに、水の魔法が得意であった。また、空を飛翔する鳥らしく、風の魔法も得意である。


『風刻水穿』


 そして、それらを組み合わせた魔法も得意であった。

 ゾーイが作った沼の上空に、巨大な魔法陣が現れる。そしてそこから、周囲に風刃を纏った水の槍が無数に出現し、下の猪に向けて射出されたのだ。


『ヴオオオォォ!』


 猪が、悲鳴を上げた。

 ニルガルドの攻撃は、その一発が破城槌並みの攻撃力――つまり中級魔法クラスであった。それが、数百と束になって敵に殺到するのだ。相手が普通の人間であれば、オーバーキルも良いところの上級魔法であった。

 猪の体表は防御力に優れていはいるが、ニルガルドの攻撃は確実にダメージを与えていた。水槍の一撃で、体毛を刻み表皮を突き破り、筋肉を抉る。このまま攻撃を続ければ、いずれ再起不能なダメージとなるだろう。


「さすがに『ヴァナル王国の守り神』と呼ばれるだけはあるな」


 ユージンが感心したようにそう呟いた。


「そーだね。ボクの『千雷の顎』も威力的には同じくらいだと思うけど、あれ使うとボクの魔力は相当減っちゃうんだよね。でもニルガルドはあのレベルの魔法をポンポン打てそうな感じだよね」

『連続で使用するのは少しキツイけれど、少し間を挟めば使えるね。私達幻獣は、種にもよるけれど、魔法効率が人間よりも高い。だから、効果が同じでも消費魔力が少なくて済む。加えて、私の魔力容量は普通の人間よりもかなり大きいからね』

「え、じゃあ、幻獣は皆、人間よりも魔法が得意ってこと?」

『そうでもない。効率良く魔力を使えるのは事実だけれど、生活に直結しない魔法をわざわざ覚えて使うかというと、そんな幻獣は少数派だ』

「つまり、宝の持ち腐れ状態?」

『そうとも言える。我々は基本的に争いを好まないから、魔法を覚える意義を感じない者が多い――む?』


 ゾーイとニルガルドは、ニルガルドの魔法を見つつ魔法談義をしていたのだが、ニルガルドが魔法の手応えに変化を覚えて『悪意の贈物』を注視する。

 それにつられて、ユージン達も水の槍に滅多打ちにされていた猪を見る。


 先程まで、自らの身体を穿つ魔法に呻いていた猪が、急に静かになったのだ。さすがに、まだ息絶える程のダメージを与えたとは思えない。

 猪は、腹が沼地の水面に着くくらいの位置で、静止していた。そして、四肢に巻き付き、沼地の奥まで向かっていた黒い鬣は、一転して猪の全身を覆っていたのだ。


「沼地への対応は止めて、防御と回復に集中したってことか」

『こうなると、魔法は効きそうにないね』

「動かないなら、沼に沈む速度も遅くなるから~。そっちに注力しなくても大丈夫って判断みたいだね」

「向こうの動きは封じられたが、こちらの攻撃も受け付けなくなってしまったという事か」


 状況は有利ではあるが、攻め手に欠けるな、とライリーが呟く。

 しかし、ユージンはニヤッと笑った。


「ようやく止まってくれたんだ。()()()()()()()()で狙えるってもんだぜ」



◆ ◆ ◆ ◆ ◆第2回YSJ秘密会議


フレイヤ「え、続くんですか、これ?」

ゾーイ「続くよ!連載だよ!前回は全く話が進まなかったからね!」

フレイヤ「話が進むって……何か着地点があるんですか?」

ゾーイ「一応ね。前回言った通り、この会はボク達の話し合いの場で、情報共有の場ってことなんだよね」

フレイヤ「……つまり?」

ゾーイ「ユージン攻略のための共同戦線、ってこと」

フレイヤ「抜け駆け禁止ってやつですか?」

ゾーイ「そこまでは言わないけど。ただ、抜け駆けしたら報告はしてほしいかな」

フレイヤ「まあ、お互いに足を引っ張るよりも建設的ですね」

ゾーイ「ご理解いただけたようで何よりです」

フレイヤ「それなら、フラールお姉ちゃんは呼ばなくて良いんですか?」

ゾーイ「フラール様はホラ、微妙だから」

フレイヤ「微妙……ですか?でも明らかにお兄ちゃんのこと好きですよね?」

ゾーイ「ズバッと言うね。でも、本人が自覚してなさそうなのはフレイヤも分かってるでしょ」

フレイヤ「そう、ですね。何だか、敢えて目を逸らしているようにも見えますけど」

ゾーイ「鋭い。その通りだと思うよ」

フレイヤ「何でフラールお姉ちゃんはそんなことをしてるんですか?」

ゾーイ「それはフラール様が、ネアン帝国の皇女だからだろうね」

フレイヤ「どういう事です?」

ゾーイ「まあ皇女に限らずだけど、貴族の令嬢は政略結婚するのが普通だからね。恋愛に夢を持たない方が良い、という考えの人はソコソコ居るんじゃないかな。あるいは、恋愛は夢の中だけで、とか」

フレイヤ「恋愛に夢を見ない。つまり、自分の恋愛から距離を置くということですか」

ゾーイ「そ。だから、そのために自分の恋愛感情をわざと鈍らせて、直視しないようにしてるんじゃないかな。意識的にか無意識にかは分からないけど」

フレイヤ「それは……ちょっと何だか、哀しいですね」

ゾーイ「そうかもね。でも、自分の心を守るためには仕方ないところがあるよ」

フレイヤ「フラールお姉ちゃんが、恋愛話にあまり食いつかなかったのはそういう理由があったんですね」

ゾーイ「多分ね。ユージンはその辺りを理解しているのかいないのか……」

フレイヤ「そうですね……。でも恋愛の話は別として、ユージンお兄ちゃんは、フラールお姉ちゃんのことをよく理解している気がします。2人には何か繋がりがあったんですか?」

ゾーイ「う~ん、ボクも詳しくは知らない。ただ、ボク達が旅に出る前に、フラール様の婚約解消騒動があったんだよね。その前後で、どういう訳か2人の距離が急に縮まったのは確かだね」

フレイヤ「え、それって……」

ゾーイ「いや、別にユージンが婚約者の座を奪ったとかじゃないから。それなら公にされてるだろうし、2人の態度も違ってくるはず」

フレイヤ「そうですね。ユージンお兄ちゃんは、あちらの世界に帰るつもりですしね」

ゾーイ「そこなんだよね~。ボク達の想いの最大の障壁は」

フレイヤ「あと、もう1つ――、というか、そもそもなんですけど」

ゾーイ「なに?」

フレイヤ「ユージンお兄ちゃんって、あちらの世界に恋人いないんでしょうか?」

ゾーイ「……」


つづく

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