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第2話だからそろそろ異世界いこ?

すぐに物語の核心に行くなんて思うなよ!!

気がつけば不思議な場所にいた。森の中だろうか。どうやってここまで来たか全く覚えていない。というか記憶が曖昧だ。なんで私ここにいるの? 幸いにも、私は誰? になってないのが救い。私はマオ。ほらしっかり覚えてる、いぇい。


突然辺りが光出し、男の子が出てくる。なになに?鑑定してみよう。鑑定かー。こんなゴミスキルしか持ってない私の気持ちにもなって欲しいよね、ほんと。鑑定はするとじんじかじゃないくらい頭痛するし見れるのはスキルだけ。スキル見れるのは強いっちゃ強いけどさー。なんでそんなこと知ってるかって?教えて貰ったからだよ。誰に? あれ? 誰だっけ。ま、いいか。なんくるないさー。


「っ!?」


 私は驚愕する。なにせ彼はあるものを持っていたから。そして持っていなかったから。スキル名【SP】どういうスキルなのかいまだにわからない私の、そして彼のスキル。私はこの倒れている男の子に話を聞かなければならない。もしかしたら解決の糸口がつかめるかも! 私が木の実を集めながら待っていると彼はついに目を覚ました。


「……? ここは、どこだ?」

「ここはエルフ領ナチュビよ」

「エルフ領?」

「そうよ。あなた、どんな魔法を使ってここへ現れたの? 光魔法の応用なのかしら……?」


 こちらを振り向いた彼は驚愕した顔になる。私なにか変なことした?


「真桜!? 無事だったのか! 」

「あら? 会ったことあったかしら? うーん?」

「覚えてないのか? 俊輔しゅんすけだよ!」

「思い、だせないわ」


んん? なにか引っかかるような……。昔会ったことでもあったのかな?


「そうか……それはいい。君が無事でいてさえくれるのなら」


心底安堵したように彼は溜息をつく。彼は私に向けてあたたかな笑みを浮かべている。まぁ、はっきり言えば不気味。だって、私は面識ないからね。覚えていないってことは大事なことじゃないはずだ!! 重要な間柄とかじゃないよね。まさかね。唐突に現れた婚約者でもあるまいし。そう考えて、自分の考えに私は笑ってしまう。


 こんな風に考えられるってことは今日の私も調子いい。問題なし。想定外の事態には出くわしたもの深刻に考える必要はなーい。そうそう、あれを聞かなきゃ。


「聞きたいことがあるのだけど。あなたのスキル【SP】について。なにかわかっていることはない? どうやって使うか、とか、どんなことができるか、とか、なんでもいいの! ささいなことでもなんでも! なにか! なにかない!?」

「え? スキル? 待ってくれ、なんのことだかわからない……ん、もしかして、ステータス。っ!」


 彼は驚いたような表情になり、虚空を眺めている。さらに手を伸ばしてなにかを触るようにしている。この人、大丈夫?


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