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プロローグなモノローグ
異世界=地球とは:
「なぁ、異世界ってなんなんだろうな?」
「さぁ、私にそんなこと聞かれてもね」
そこに自然体でいながら一際目立つ不自然さをもつ。俺にはお前がもうわからない。分かり合うことも……ない、のだろう。ここにいるからには引くことはできない。互いに背負うモノが多すぎるのだ。この思いはなんだろうな。本当に、なんなんだろう……な。
「じゃあ、終わらせよっか」
「あぁ」
短く返答する。始まりは剣戟と共に。
ーーーーー
私はあいつが好きだったのだろうか?そうなのだろう。そうに違いない。そうであったのだ。それを否定するのは私にはできない。私の、私が、私であることを否定するようなものだ。それは、いけない。
「この世界は好き?」
「嫌いじゃ、ないな」
あいつにとってここは1番じゃない。それが悲しい。でも嬉しい。そんな矛盾したのが私。私だからこそ終わらせられる。思えば矛盾だらけの一生だった。それでも。今回だけは譲れない。譲らない。初めて矛盾しないのだから。
「じゃあ、終わらせよっか」
「あぁ」
永遠にも思えた時間は遂に終わりを告げる。