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風の子は世界を渡る  作者: 赤兎
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第4話 風の子、家に帰る

先生とバラバラになった。今は1人。またいつ黒服と出会うかわからない。早く家に帰らなきゃ。

・・・家がどこかわからないや。


仕方ないので授業で習った通りに川沿いに歩く。嵐のせいか、川は凄い勢いで流れてる。大きな川。


先生は無事だろうか。黒服と出会ってなければいいなぁ。そんなことを考えながら歩く。とにかく歩くしかない。早く家を見つけたい。あ、黒服見つけた。


こっちはまだ見つかっていないみたいだ。見つからないうちに後ろへそっと下がる。黒服が振り向く。見つかった。黒服が笛を吹いて辺り一面に響いた。


とにかく全力で逃げるしかない。来た方向を一気に戻る。なんて運がないんだ。なんて嘆いてもしょうがない。今は逃げなきゃ。


後ろから黒服が追ってくる。前から黒服。横からも新しく黒服。さっきの笛は仲間を呼ぶ合図だったのか。俺は川を背に囲まれてしまった。こうなったら仕方ない。川に飛び込んでやる。捕まるよりマシだ。僕は勢いよく走って川の方へ。この勢いで川も渡れたら良かったのに。全力で跳ぶ。後はどうとでもなれ。


フワッとした感覚があった。何故か川の向こう岸に着いた。僕は浮いたらしかった。風が僕を運んでくれたのだ。


信じられないが、僕は助かった。黒服もそれ以上追ってくることは無い。


さっき浮いたのは何だったんだろう。不思議に思ってもう一度浮くようなイメージをする。風が集まって来た。渦になる。そのまま俺は浮いてしまった。


もしかしてこれ魔法?今まで5属性以外の魔法なんて聞いたことが無かったが。

「やったああああ!!」

魔法が使えるようになった!!


そして僕は木の上に登り、空に上がり、家に帰る。

風に乗って。

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