表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風の子は世界を渡る  作者: 赤兎
10/19

第10話 風の子、突破する

試合開始の合図。

それと同時に三発の火の玉。


通常、魔法の発動には時間が掛かる。

精霊との意思疎通に時間が掛かるためだ。

発動が早いということはそれだけで優秀な魔法使いであることがわかる。


しかし、火の玉も当らなければ意味はない。

素早い移動でそれを回避する。

続けて距離を詰めるべく思い切り前に踏み込む!


そこに炎の壁が出現する。

「立派な壁だろう?炎だって防御になるのさ!」


なるほど。

これが魔法使いでありながら一人で戦える理由のようだ。

通常の炎の壁は近づく相手との間に1枚板のようなものが出現するだけ。

しかし、炎は彼女の周りを囲むようにして並んでいた。

これではスキを突くことは難しい。


「それじゃあ終わらせるよ!」

彼女は頭上に炎を集め始める。

急速に集まってできたそれは疑似メテオとでも呼べる大きな塊。

会場ごと吹き飛ばせば必中だろうとでも言いたいのか。


こうなれば奥の手を使うしかない。

物理的に炎の壁が突破できないなら、魔法で壊すしかない。


前に駆けると同時に風の渦をイメージする。

前方に向ける渦は突破するために特化した形。

精霊が集まってできたそれを炎の壁に突き刺す。

出来た穴を僕が通り、全速力の攻撃。

「行くよ!!」


勢いよく彼女は吹き飛び、壁にぶつかる。

「何故...どうして炎の壁が突破できたの...?」


僕は答える。

「僕はこれでも魔法使いなんでね。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ