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ほしがたのつみきのひだりがわ【練習歌まとめ後】

51〜60(2~2.21)


転んだら 笑ってくれる街に 住みたいけど 今は 怠惰と平凡のこの街でいいや


未来を 嬉嬉として語るあの子らに 過去はいらない 飛べよ そのやっと生えた羽で


ストアレジ 待てば目に付く 輸入菓子 下には愛を知らぬか如くの お徳用


愛なんていらないから なんて強がっちゃって バレンタイン前に買ったチョコを齧る 我


そんなもの 忘れちまえよと 言われども 机の落書きすら愛しく思え 消せぬかな


ああまるで 散りばめたビーズの様 このちっぽな排ガスに塗れた都会の夜空


バレンタインは謎 昨日までのチョコ 義理と言う劣等名 与えられ


どうしてか バレンタインイメージ 喜び じゃなく 捨ててる様な悲しみ浮かぶ


なんとなく 境遇似てる様な そんな気して バレンタイン三日後のチョコが好き ぺろり


もしかしたら 銃を背負った子供も 見て笑ってるのだろうか Il mondo e rotondo


61〜70(2~3.2)


猫達は 知らぬ日 にゃあにゃあと 人は一年で何回 鳴き真似するのだろうか 猫の日


春なんて 青くないじゃん そう嘆く キミにあげたい 無駄な我の春


青春の 青い部分のキミ思い出す 帰り道の恋バナ 頬照らしてた 過ぎ去り日


にこやかに ゆっくりと進む彼女と 逆さまに 電車は走るよ 等速直線運動


難関と 書かれた予備校 ムカついて 残酷だと思いつつ 一年生になったらを 口ずさみ


あの時どうしてれもんくりいむだったのだろう 今は空見ても くもりにしかくもりにしか


嬉しきは 一人寂しく山登り 流した汗が輝くとき


左手で右手のゆびをなぞりてみて か観sマから貰った雫で濡らす雨の夜


古瓶のサイダー叩き割り 笑ったら 大好きなあの人も笑ってる気がした春だねえ


つまらない B級映画より くだらない だから脅かしに来てもいいのよ 幽霊さん


71〜80(3~3.6)


つまらない そう拗ねていた 男の子 ひなあられ食べて笑うやんわりな女の子の日


イキモノの 悲しさを表すような 記事隣 ぽかぽかの四文字は現実逃避ですき


ハイビスカス チューリップに枝垂れ桜 それぞれが知る由もなく Helloと季節が呼ぶ


分かっていた 晴れて良かったねと笑うあなたの顔 見事に卒業の顔して 晴れやかかな


お葬式と卒業式の空はどっちも美しく 流す涙に違いが分からぬ 沈痛だね ああ


夢の中 お内裏様をぶっ殺し 目覚めたらエイプリルフールみたいな我が家だね


この冬も 健やかに暮らせたのを 連想させりし ウイルスみたいな金平糖


この世の終わりを囁く様に ノートのど真ん中 がんばれの四文字をゆっくり添える


車から見えた花は何かなと あなたと交わす時は流星の様に流れていく


叶うなら 翼が欲しいと 歌っても 翼は見世物 すぐに剥ぎ取られてしまう


81〜90(3~3.14)


おやゆびに 細きゆびをまじわせば 吾は生きている 何も変わらず生きている


初めての カレーは不安 一口の ナチュラルチーズも冷たき味


戻れるなら 二分前がいいかな また角に腕をぶつけて また後悔したからさ


学童を 学重と勘違いしてた 小学時代 もう学ぶに重ねるでいいじゃない


未来なんて無いじゃんて 当たり前でしょ 未来は分からないんだもん ネ☆


あの時など 知る訳が無いか 庭梅よ 小さく咲く花が 前向けと言ってる気して


背負いきれぬ きれぬから ただ我は 手を合わせて小さく呟く 「おやすみなさい」


排ガスが届かぬ様な天注視 ほおづえに顔預ければ 旅に出てみたくなる


旅立ちの 日から幾日経った頃 後ろを振り返りたくなり 我未熟かな


この世をば とても丈夫な歯車と思う 夜になれない我 我になれない夜



91〜101 (3月14日~3月21日)


明日も生きていられますように そんな願いのすぐ側で 生きられると楽観が有り


ちょっとした 散歩のつもりが買い物に 春が散歩を買い物にしたのかしら ふふ


笑うのが苦手ですけど 何ですか 鏡に写った自分に にっこり顔描いてみる


春先は 一人暮らしの季節と言うが 二人暮しの季節でもあると思う アパートの外に仲良く並ぶ二つ椅子


梅が散り 風がざわめくと夏思う だけどもう二度とない あの人がいた夏


ネットとは ゴールを見つけられない 迷路のよう 軽く見た類語辞典に足を盗られ


あの先の 先の先のずっっと先 夕日は綺麗に見えてるかなあ


もしキミが サクラ散りし頃に 笑ってたら 我など忘れてくれ そして大人となる


くもさんが てをふってくれた ちへいせん みてみて ゆうひさんがしんでゆく


柚子の実が そのドレス綺麗だね なんて梅見て言いそうな 春ですね


ぶち壊せ と言われても 壊せないぐらい好き 百首目を歌う雨の春にて












完結いたします。 ありがとうございました

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