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幸せの距離

作者: タケル

いつの頃からだろう。

自分が幸せではないと気づき、幸せになりたいと願うようになったのは。

心の中に確かな空洞がある。

中身は黒い闇がただひたすらに漂っている。

ある中年男性に以前、似たような内容の作品を投稿した際に感想を書かれたのだが、「自分探しができていない。貴方はここで作品を投稿したことにより、多くの人々から認めらようとしている。貴方が感じた思い出は、相手の女性には取るに足らないものだ。」とまあ、この年代の男性独特のもったいぶった、鼻持ちならない口調でのまるで、人生相談を請け負うメンター気取りな印象。

恐らくは自分が小説内容から、相手の心理を看破したと勘違いをしてほくそ笑んで対応に違いないだろう。

自分探し?

そんなものはとっくにやっている。

自分が本当は何を求めていて、自分は本来はどういう人間なのか。

いや、本来の自分でいていいのか。

ある人曰く、「花のように美しく生きるべきだ。ひまわりはひまわり、バラはバラ。人も同じ、自分を偽らず、変えず花のようにように美しく生きろと。」

非常に良い言葉ではあるが、この現実世界を見てみればどうだろう。

身も心も美しい人もいれば、醜い人間もいる、凶悪な人間もいる、嘘をつき、人を騙したり、人を蔑み、嫉妬し、貶めるそんな人間達。

こんな人間がありのまま、花のように生きたら社会は破綻してしまう。

人生は不条理の固まりだ。幸せについて深く考えてきたが、結論は出ない。

色々な人のこれはという意見も参考にしたが、やはり何かが違う。

もちろん、自分に限ってだが。

過去を振り返ってしまう。過去は変えられない今を見ろと人は言う。

だが、「今」に何がある?

何にも心からの喜びを感じない。不快なことは沢山あるのに。

自分にだけないのだろうか?

それとも幸せはヒエラルキーの如く上から順に甘い汁をすすり、下の連中がさながら餓鬼のごとく余りをすすっているのだろうか。

幸せは 心を満たす暖かい光のようなもの、不可侵で、美しく、代えがたく、心に永久に刻まれるものだ。

得たことはないが、きっとそうに違いない。

ああ、広がっていく。

堕ちていく。手が届かない。

何をすれば、満たされ、暖かい光ある世界に到達できるだろう。

幸せは遠くにある。






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