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捕食種  作者: 高槻幸
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対捕食種専門高等学校 歴史教科書 宇宙史第8章より抜粋

対捕食種専門高等学校 歴史教科書 宇宙史第8章より抜粋



戦争が激化してくると、米国連合の戦闘力をなんとか削ぎ落とそとする中露人民開放連邦国により、衛星の破壊攻撃が始まる。


この時米連合軍は高度20200KmにあるGPS衛星を機能停止させるべく、衛星破壊ミサイルを投入、41基ある衛星のほぼ半分を撃墜した。その影響で、人工デブリが多数発生、次々と衝突を繰り返し、41基あったGPS衛星はほぼ壊滅状態になった。


このため、米連合はGPSを利用していた全ての船舶、航空機、巡航ミサイル、等の軍事資源が使用不可能になり、優勢を誇っていた情勢が一気に逆転される結果になった。


これに対抗し、米連合軍は中国独自のGPS衛星 龍道 38基を撃墜、高度30000Kmにあった衛星は同様に連鎖する人工デブリにより壊滅的な打撃を受ける、現在は使用不能である。


GPS衛星 龍道を失った中露人民開放連邦国軍もそれに頼っていた船舶、航空機、巡航ミサイル、等の軍事資源が使用不可能になり、この次点でステルス性能の高かった米国連合軍が中露人民開放連邦国軍より、優位に立ったのである。


さらに偵察衛星の破壊が始まる。高度163〜233Kmにある偵察衛星を衛星破壊ミサイルが次々と破壊、同様に人工デブリの拡散で、同軌道上にある衛星のほぼすべてが使用不可能になる。

その付近を回っていた通信衛星もデブリにより破壊され、使用不可能な状態になる。


デブリの拡散で、それぞれの衛星軌道は完全に封鎖され、そして月から資源を調達していた中露人民開放連邦国はその道を閉ざされることとなる。米国連合も同様であった。


しかし、この時までに地球に搬入されたヘリウム3は、地球の全人口を約20世紀維持する程の量であったため、両軍ともエネルギーの確保には困らなかった。

しかし、これで完全に宇宙への進出の希望は絶たれた。


現在地上からのビーム砲により、デブリを撤去する計画が進行中である。

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