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[ガジェット]の力

少女「アイドルって難しいー」



真っ白な部屋で少女が叫ぶ。




少女「この世界はなかなか面白いな~最後までいけそう♪」


少女「さてと~♪」


少女はクルリと振り返る。


少女「ようこそ、マネージャーさん♪」


マネージャー「・・・・・・」


少女「何も言わなくていいよ♪どうせ声でないでしょ?」


少女「あなたの言いたいことはわかるよ~ここがどこなのか知りたいんでしょ?」


うなずくマネージャー。


少女「説明するためにここに呼んだんだもの、ちゃんと聞いててね。♪」


少女「ここは[神]である私のため、退屈を持て余す神々のための遊び道具[ガジェット]の部屋」


マネージャー「・!?・・・!!!!・・・!」



少女「馬鹿な話だと思う?でもこれが真実。」



少女「[ガジェット]とは1つ1つが無限に広がる[世界]を閉じ込めたもの。」



少女「暇を持て余した[神]は[ガジェット]を一つ選んでその世界の人形になりきるのよ。」



少女「すると[ガジェット]に中の[世界]に他人と言う人形が生み出されそこで人生を体験することができる。」






少女「驚いた?つまり貴方達が生活する[ガジェット]の[世界]には、いわゆる人間は1人もいないの。」


少女「人形か[神]そのどちらかしかいない。」


少女「勿論、あなたも例外ではないのですよ。」


マネージャー「・・・!・・・・・・・!!?」



少女「え?[神]が[ガジェット]に飽きたらどうなるかって?」


少女「そんなの決まっていますよ。」


少女「飽きれば捨てるだけですから。」

少女はニッコリとほほ笑む。




少女「[神]が入っていない[ガジェット]は中の時が永遠に止まるんですよ。」



少女「時間が止まれば思考も止まる」


少女「だから人形の誰もが気がつかない、自分が与えられた役者を演じていることに!」


少女「人形は私たち[神]の暇つぶしの道具なんですよ♪」


少女「どうやら思い出せないみたいだし残念。」


少女「それじゃそろそろ、アイドルの仕事やってみましょうか。」

少女「どうせ起きたら夢で忘れてしまうのだろうから。」

少女「1つ、質問に答えてあげますね。」

少女「何がいいですか?」



マネージャー「・・、・・・・・・・、・・・、・・・・・・・・?」




少女「?そんなことを知ってどうするつもりです?」

少女「まぁ約束です答えてあげますよ~♪」








少女「答・は簡・なん・す。」



少女の声が遠ざかって行く・・・





少女「[・]が・全に・きた・。人・は、」








少女「誰・・気が・か・、死・。」





そして眠りの中に落ちていく感覚だけがあった・・・・



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