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双子の[神]

洋服の少女が帰ってから考えていた・・・


自分は遊び道具の[神]ではなくただの[死神]とか[人形遣い]なんじゃないだろうか・・・


自分はただ好意でみんなに[ガジェット]を貸しただけだった・・・


その中で人生に魅了され[ガジェット]の[世界]から出られなくなった神々・・・


少女は彼らを探していた。


永遠とも思われる[神界]の世界で、

今となってはそれが罪滅ぼしなのか暇つぶしなのか、

わからなくなってきていた。


[ガジェット]に魅入られた[神]はそのまま戻ってこない・・・

魅入られた[神]の部屋はやがて[ガジェット]に取りこまれ消失する。

消失した[ガジェット]は永い時を得て少女の白い箱に帰ってくる。


それは何年、何十年、何百年、もしかしたら何世紀もかかるかもしれない。


それでも少女は[ガジェット]を選び[世界]に入り込む。


もしそこに[神]がいるのなら直感でわかる。


そう、洋服の少女を助けた時のように。







~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


少女はある[ガジェット]のつくりだした[世界]に来ていた



そこにいる人たちはたまたまそこに居合わせただけ・・・


運がなかった?


いいえ・・・彼女が選らんだ。



親についてきて銀行強盗に会うなんて場面は珍しい、

少なくとも[神]を自覚していた少女はその時はまだそう思っていた。




親「大丈夫だから、おとなしくしてれば大丈夫だから・・・」



ふと少女は隣を見る・・・

真っ白な髪を腰くらいまで伸ばしツインテールを結んでいる。


見事なまでにそっくりな双子がおびえていた。

まだ小学生低学年と思われる少女達はおびえ、震えていた。

どうやら泣いているようだ。


少女「「・・・なんだかこの子たち違和感が・・・」」


[神界]を意識していたからだろう少女はこの双子が神々だと直感していた。



すでにこの双子は[ガジェット]に魅入られているため教えるにはある程度落ち着いた場所でないといけない。


つくられた[世界]といえど[ルール]がある。


少女「「銀行強盗をやり過ごしてから教えにいかないと・・・」」




強盗「逃げるために人質1人連れていくぞ早くしろ!」


強盗「やっぱ軽いほうがいいからなそこの双子の1人こっちこい!」



双子姉「やだ!やだ~~~!助けておかあさん!」

双子妹「おねいちゃん!連れてっちゃダメ!!」



双子が抵抗し強盗に殴りかかる・・・



強盗「めんどくせぇから殺せ・・・」




パーン・・・


銀行に渇いた銃声が響く。



少女達の目の前で双子の妹が撃たれた・・・



双子姉「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


そのあとなんとか話をつけ彼女達が[神]である事を思い出させることには成功したが。

妹の方は戻ってこれなかった・・・



洋服の少女「もう妹は戻ってくることはないの!!?」



少女「[ガジェット]の中で死んでしまった[神]は他の[ガジェット]にも現れる事があるの。」


少女「無意識のうちに次の人生を遊びたいって思ってるからだと思うんだけど。」


洋服の少女「なら妹を返せ!」


洋服の少女「何年、何千年かかってもいい!」


洋服の少女「必ず妹を返せ!!連れ戻せなくてもいい!妹にもう一度会わせろ!!!」



それから少女はただひたすら[ガジェット]で遊び続ける・・・


何年でも、何十年でも、何千年でも、・・・

自分が選択し、巻き込んでしまったあの子を探して・・・



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


少女は遙か昔の事を思い出していた・・・


少女「さて、気を取り直して次の[ガジェット]でも選びますか♪」




少女「次は・・・・有名人がいいかな♪」



そう言うと少女は箱から[ガジェット]らしき[マイク]を取りだした。



少女「この[ガジェット]はどんな世界かなぁ♪」





世界があふれ出す・・・

少女の持つ[ガジェット]という物から・・・

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