洋服の少女と[ガジェット]の代償
少女「やっとおわったー♪」
真っ白な部屋で少女が叫ぶ。
少女「いじめられるなんてな~あんまりおもしろい[世界]じゃなかったな~」
その手には[ガジェット]である[ナイフ]が握られていた
少女「まぁこんな[ガジェット]もあるか~」
少女は次なる[ガジェット]を探して箱をあさる。
真っ白な部屋に箱が1個
時計もなければ窓もない
[神]に時間という概念はないのだろう。
コン、コン・・・
不意に少女のはるか後ろ・・・
絵のドアからノックの音が聞こえる・・・
少女「3つも貸したのにもう終わっちゃったの?もっと楽しんだらいいのに~」
ドアが本物になりゆっくりと開く・・・
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絵だったドアが開くとそこには人形のような人が立っていた
真っ白な髪を腰近くまで伸ばしツインテールを結んでいる
目は少し釣り上がっていてなんだか睨んでいるよう・・・
その少女は洋服を・・・
透き通るような真っ白な洋服を着ていた
洋服の少女「・・・例の[ガジェット]は見つかった?」
少女「それがなかなか~♪」
洋服の少女「ふざけているのか!説明も無しに[ガジェット]なんて危険な物を私たちに配ったのはお前だろう!」
少女「あなた達が暇だ~暇だ~って言うから楽しみを分けてあげただけですよ♪」
洋服の少女「その代償があんなひどいものだとわかっていれば!・・・」
少女「代償なんてありました?」
ッダン!!!
箱を蹴り飛ばし少女につかみかかる洋服の少女・・・
その表情は怒りに歪んでいた・・・
洋服の少女「あなたは代償なんてないですもんね![ガジェット]の持ち主なんですから!」
洋服の少女「知らなかったでは済まされない![ガジェット]の恐ろしさを!」
少女は落ち着きを取り戻しながら話しだした・・・
洋服の少女「あなたが[ガジェット]を配り始めてしばらくすると神の数が減り始めた。」
洋服の少女「[ガジェット]に何か問題があると噂になったさ。」
少女「そこでやめればよかったんですね♪」
洋服の少女「できるわけがない・・・・」
洋服の少女は悲しそうな顔をしながら語りだした・・・
洋服の少女「[ガジェット]を使わないと暇を持て余す・・・暇で暇でどうにかなってしまいそうだった。」
洋服の少女「何より恐ろしいのは[ガジェット]は使い続けないと中毒症状が出てくる・・・」
少女「人生って楽しいもんね♪」
少女「そして使いすぎた[神]は戻る方法も忘れ[ガジェット]の中で[死]を受け入れ消滅する。」
2人「・・・・・・・・」
洋服の少女「[神界]に戻ってくるには脳のどこかに残された[神]としてのイメージが残ってないといけない。」
少女「何度も[ガジェット]を使ってるうちに自分が[神]だということを忘れてしまう。」
洋服の少女「お前は[神]を、仲間を殺すつもりなのか?」
少女「・・・・・・」
少女は答えない・・・・
洋服の少女「・・・勝手に[ガジェット]いくつか借りていくから・・・」
洋服の少女「早く・・・見つけてね・・・・」
洋服の少女「ひどいことして・・・・ごめ・」
最後の方は聞きとれていなかったが少女は手を振って見送った・・・




