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おさんぽ




ほらその角、曲がると今日も

いつものところ

なにか見てる、なにか待ってる

うしろ姿ね


わたしには気づかない、聞こえない声が

あなたには何かきっと、聞こえてるのね

たぶんね


そんな不思議な世界が近くにある

いままで気にしなかったわ

なんて素敵なんでしょう


わたしがもしも、あなたになれたならば

その気持ちよく分かるかしら

やすらか寝顔



今日は少し遅れたみたい

あなたはどこにもいない

車の下や、カベの上にも見当たらないなんて

もしかしてわたしのこと、さけてるのかな

ちょっとさびしい気持ちで歩いていたの


そしたらふいに、室外機の上に

気持ちよさそうに寝てるじゃない

まあ、かわいいわ


こんな感じできょろきょろしていたら

不審者に間違われないかしら

心配だわ、かわいいわ

知らないふり、横眼でチラ



いつもの道、いつもの時間、いつものように

歩いてみる、見上げてみる、夕暮れの空

あなたたちほら、もう遅いわよ

はやくおうち帰んなきゃ、ああ、お腹すいたわ


そんなこんなで、過ぎていく毎日は

なんか探偵気分でちょっと楽しいわ

わたしはひとり、でもね、このまちには

逃げていく距離感の、あなたたちがいる



























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