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魔物襲来!?

 二人で出来上がりを楽しみに待っていると草むらから"ガサガサ"ッ……と何かが動く音が聞こえる。


「何だろ……この音?」

「生き物が動く音の様です!」

「私から離れないでノル。」

「分かった…」

(こんな時にチカラがあれば……)


「キィキィ…」


 現れたのは3体のゴブリンだ。

ゴブリンは小柄で緑色のボディが特徴の人型の魔物で学習能力が高く、武器を持って戦うことができ、二足歩行で移動できる。

 ただし、弱い敵だから初心者の冒険者がよく狩っているらしい。


 それより弱い僕は魔物と相性が悪い。

今なら逃げれるだろうか……


「ノル、私にお任せを。」

「エーッ!?ルシアはメイドでしょ?」

「もちろんです!戦えるメイド…戦闘メイド?」

(どうして最後にクエッションなんだ?)

「では、早速!」

 

「エイ、ヤァ、トリャーッ!!」


 ルシアが叫びながらゴブリンを素手で倒していく光景に唖然となっていると……


「終わりましたよノル?」

「ルシアはスゴイね!まさか素手で……スゴイ。」

「私の得意武器は大剣ですが…」


 どうやらルシアは大剣使いらしいのだが、見た目がゴツ過ぎてメイドの雰囲気を損ねるからと本来は持ち運んでいないらしい。


 確かに大剣を振り回す腕力があるならばゴブリンを素手でワンパンも可能……なのか?


 華奢な見た目でなんてパワフルなんだ。


「そうなんだね。かなりビックリしたけど…。」

「あっ、魔石を手に入れたのでどうぞ。」

「魔石?」

「魔石は魔物の核です……」


 ルシアが言うには魔物には魔力を貯める為の石があってそれを魔石という。

 大体は体内に入っているらしく、冒険者は素材と共に魔石も回収するのが常識らしい。


「なるほど〜それは知らなかった!」

「うふふ♪元冒険者ですからね〜♪」

(元ってメイド始めた頃から冒険者ってこと!?)


 確か冒険者も15歳からエントリーだったような…だとしたらルシアがメイドに来たのが15歳だから冒険者は副職!?


 ますますルシアが謎に包まれていく……。


「冒険者にメイドに…すごいねルシアって!」

「できるメイドですからね!」


 ルシアと会話をしているといきなり通知が耳に入ってきた。


【ウッドハウスが完成しました。】


「え?完成した……」

「今、通知が入って家が完成したらしいから今から見に行こう!」

「できたんだ〜♪うん、見に行こう♪」

(といっても目と鼻の先なんだけどね……)

 

 ウッドハウスを作るなんて転生前の自分では考えもしなかったけど、まさかこっちに転生をしてから家を作るなんてね……いゃ、ちがうな。


『僕はこの場所に国を作るんだ!!』


 

 

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