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砦の下見と計画

 ジルドラさんと僕は彼女たちとは別の要件で外周の防壁区画へとやって来ていた。


「ジルドラさん。防寒具を貸してもらって助かりました…コレないと氷像になるとこでした!」

「氷像…クスッ……。失礼しました。」


 一瞬、ジルドラさんが笑ったように見えたけど、気のせい……かな?

 ボク達の目的は『砦の修復』である。


「それにしても……」


 僕は砦を見上げた…何十メートルくらいあるのだろうか。先人の知恵と努力と技術には恐れ入る。


「この国の砦は高いでしょう?時々、やって来るのですが、キングボアと呼ばれる巨大なイノシシの魔物が突進するとあぁなるのです…」


 ジルドラさんが指を向けた先には大きな頑丈そうな壁にいくつもの穴が空いていた。


「コレ……全部がキングボアの穴だったりする?」

「そうですね……大半はキングボアが攻撃した後になりますね。」


 キレ気味に語るジルドラさんはこの状態がぐるっと外周のあちらこちらにあるらしい。

 討伐もしているが、繁殖力が高くて手に負えないみたいで手をこまねいていた。


「そんなやっかいな魔物がこの辺に!?」

(厄介そうな相手だけど…アレを付けたら数を減らせそうだ!)


「この近くに巣があるとの報告を受けていますが、なかなかそちらに人材を裂けない課題がありまして…」


 どこの国も人材確保は深刻な悩みの種になっているんだな。とりあえず…この問題をどうにかしよう!それからの国同士の友好関係を結びたいな。


「ノル様、こちらへ来てください。」


 ジルドラさんに言われて着いて行くとそこには大きな広場があった。


「こちらは?」

「ノル様が必要な資材を搬入して置いておく資材保管所になります。」


 そこはまだ一切、何も置いていなのは明日から作業できるように夜の内に搬入を済ませるという話をジルドラさんから聞かされた。


「ジルドラさんに質問ですが、作業は本当に明日からで良いんですか?」

「はい。実は先日、キングボアのレイドがあって数人掛かりで討伐しているので暫くは大丈夫です!」

「それだと助かります。慣れない雪山に少し疲れていたのでありがたいです。」


 少しだけ時間が出来たからどんなデザインにして資材をどのくらい使うかを調べてみないと。

 ちょっぴりワクワクしながらやるべき仕事を考えていた。


「今日は場所の確認と資材置き場の確認をしたかったのでお呼びしました。後はこの城でお休み頂けるように部屋を準備させております。」

「部屋まで準備を…ありがとうございます!」


 その後、一通りの確認を済ませるとジルドラさんの元に侍女らしき人物が耳打ちをすると直ぐに何処かへと行ってしまった。


「部屋の準備が整ったとの報告がありましたのでご案内をさせて頂きますね。」

「はい。では、お願いします!」


お城へと戻ると直ぐに部屋に案内されたのでした。


 

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