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レオンの政略お見合い!?

 帝国内部では新たな出来事に国内でもウワサ話が飛び回っていた。


「おい…聞いたか?」

「アレだろ…お見合いの話だろ?」

「それだよ!レオン王子が急に他国の姫とお見合いが三日後にあるらしいぜ?」

「どこ情報だよ?」

「オレの知り合いに兵士なんだよ!」

「帝国に嫁ぐなんて愚か者は居るのかねぇ〜」

「さぁな…よりにもよってレオン王子だしな……

もし、ノル王子なら応援するのにな。」


 他の三代大国を始め、小国も帝国の動きには敏感になっていた。今の帝国は爆弾のようなもの…いきなり敵国として戦争を吹っかけてるかもしれないと周りの国はピリピリしていた。


 そんな中でレオン王子が他国の姫がお見合いをするって話はビックニュースになっていた。


 

 ―お見合い当日―

 帝国に1万を超える他国の兵士達が大半を占めている中……重役が乗った馬車が5台と一台だけ他とは毛色が違う馬車が一台いた。

 真っ白の純白な馬車に白い白馬が2匹が優雅に馬車を引いていた。


「あれが……グラード獣王国の姫が乗る馬車か?」

「しかし、獣王国は獣族(ビースト)国の姫か…どんなだろう」


 その頃…レオン王子は姫の為に訪問準備を進めていた。獣王国は武を重んじる国…それゆえに他国からは畏怖を込めて『戦闘狂』と言われている。

 この縁談が失敗に終わった場合は戦争状態になり得るためレオン王子に失敗は許されなかった。


◇ ◆ ◇ ◆

 兵士が会場に入ってくると大声で叫んだ。

 

「獣王国の姫君が到着されました!」

「分かった。通せ。」


 3人の護衛と姫と老人が一名。計5名の人物が中へ通された。

 姫達をもてなす為にシェフが腕にヨリをかけて仕上げた料理がズラリと並ぶ。


 姫は民族衣装に身を包み、頭からは顔が見えないようなベールを付けた状態で護衛に手を取りながら中へと入り、着席した。


「ようこそ、いらっしゃいたした。私はレオン・ラスタードと申します。遠かったでしょう?」


 レオンの上舌な会話に対して姫は全くレオンの方を向かず、隣の家臣に代理で話させていた。


「この様なもてなしに感謝する。…と。」

「そうか…恥ずかしがり屋なのかな?まぁ、今後の友好関係を結ぶ為にも少しずつ慣れてください。」


 レオンは昔から口が達者で、どんな女性も口説き落とせていた。

 だから、今回の姫君も両国の力で他国の侵略する為の道具として考えているレオン。

 必ず落とせる……その自信は彼女の一言によってレオン・ラスタードの鋼のハートを打ち砕いてしまった。波乱のお見合いの幕が切って落とされてたのだった。

 

 

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