最高品質のギルド完成！
試行錯誤してようやくお待ちかねの冒険者ギルドが完成した。朝から作り始めて結局、昼過ぎまで掛けてしまったが、我なりに上手くできたと思う。
「よし！完成……した。」
外装はシンプルだけど、茶色のブロックタイルで５階建。内装は全フロアの床を黒のタイルにして壁は白のシンプルな感じに仕上げてみた。
「それに外装にはひと工夫を加えてみたんだ♪」
アダマンタイトにオリハルコンを追加で加えたことで外装の強化アップに加え、耐久性や防腐加工、物理攻撃無効、防水加工、防炎加工、耐震加工などを盛り込んだスーパー建築の詰め込み設定を実現してみたんだ！
「内装と外装はまぁ、コレで良いかな。」
「残すは…家具や照明とかか……。これは本人に聞いてからの方がイイかも？」
確か…あの人は今日は脱退手続きでラスタードへ向かったんだっけ？
確認等は後日にするべきか…ギルド移転も早くしないと手続きやら移転したことを周りに周知させないとだろうから早めに使えるようにしたかったんだけど……仕方ないか！
「あの…」
（ルドルフさんが帰るのを待つべきか否か……）
「あのッ！」
「うわっ！？」
「だ、だれ？」
（最近、ウチの町がどこからでも入れるのはちょっと考えものかもしれないな…壁を検討すべき？）
「私はギルド職員のレイラと申します！」
「僕はこの町を作ったノル・アルフォードです。」
綺麗なお姉さんって感じの女性が僕の前に立つと挨拶をされ、とても丁寧で落ち着いた印象だった。
見た目も金髪のロングな髪がサラサラと風に撫でられ、青い瞳がキラキラとしていた。
それと、ギルド職員の制服なのか上は白のＹシャツに紺色のベスト、下はストレートのキッチリとしたスカートにストライプが入った服装をしている。
「えっと…ギルドの人ならルドルフさん案件？」
「あ、はい。そうです。」
「ルドルフさんより、一任されたので進捗状況を聞きに伺いました。」
あぁ…あの人の事だから急に丸投げした感じだろうな……ほとんど聞かされてなくて困惑してるって顔に書いてる。
「でしたら中を拝見されますか？」
「はい、是非！どちらの建物にですか？」
「えっと……目の前です。」
「……え？」
「エーーーッ！？」
ギルドの建物って確かに権威の象徴みたいな感じのイメージだから豪華にしてみたけど…足りなかなったのだろうか？
もうちょい煌びやかにした方が良かった？
「ダメ……でしたか？自信作だったんだけどな…」
「イエ、イエ、イエ……」
「逆ですよ…ビックリし過ぎて普段出さない声が出ちゃいましたから！」
僕は気分が高まり、外装に使った素材と効果などの説明をレイラさんに話した。
彼女は黙って話を聞いてくれて僕の自慢話のようになっていた。
「それは……スゴイを通り越して…はぁ……。」
