ギルド建築の下準備と最高級素材!?
ラスタード帝国の動きに変化が起こり始める中で僕の村にも変化が起こり始めていた。
ノルティアは小規模の人数だったのが、前回の件もあり、今では移住者が増えてきた。
結果……村から町へとグレードアップを果たし、この勢いなら目指していた国に一歩近づく!
あと、町に押し上げてくれたのは冒険者ギルド支部の移転が大きい…ルシアの師匠でもあるルドルフさんが実はギルドマスターで支部統括者だったことやラスタード帝国の支部だったことに加えて帝国が共和条約の撤回を発表したことなどの情報も教えてもらえた。
「あの二人が仲良くなってくれて良かった!」
「ルドルフさんは話せば良い人だし、ルシアだって恐怖心が消えないだろうけど、ちょっとずつ前を向いてるみたい……ホッとした」
「イカつい顔で大きな声で威圧するから……」
「不器用なだけとか……ギャップ萌え狙いか!?」
実は今、そのルドルフさんの居城であるギルドを町の広場付近に作る為に移動していた。
「やっと着いた!」
ノルティアはレドリア大森林に囲まれた場所で、以前は強力な魔物の生息区域だったから他国同士で取り決めた不可侵条約によって侵入禁止エリアになっていた。
しかし、僕の追放がキッカケでこの森を僕の楽園にすると勝手に決めて歩み続けた。
お陰でこんなに広い町を作ることができたのは父さんから追放してもらったからだから……感謝?
この町は周囲をレドリア大森林が囲み、外周から居住区エリア…中心を商業区エリアとした区画を考えている。
その中心に冒険者ギルド支部の5階建のビルを建築したらきっと壮観だろうな……って考えた僕はこれまたギルドマスターのルドルフさんを無視してお決まりの"勝手"に作ろうとしていた。
「5階建だと立派なギルドにしたいから範囲は…」
「一軒家4つ分の広さがあれば足りるかな?」
そうして図面の広さが決まると次は素材選びを考え始めた。
「素材は頑丈がイイからコンクリート一択か……」
「アダマンタイト?……オリハルコン?」
見たことがない素材の名前だったけど、耐久値がコンクリートの比にならないくらいに頑丈な素材らしいけど……。
「こんなのいつ手に入れたんだろ?」
「武器や防具にしようされる…か。」
「数は…足りそうだけど、高級品だよね…これ?」
「ルシアに聞いてみるか…でも、使ってみたい」
「ん……うーむ……あ゙ぁ゙……よし!」
考えるのを諦めた僕は惜しげもなく使いまくった…それがメチャクチャ貴重な素材なんて知った事ではないって思いながら……。