僕の未来図
「ノル様、エリーナ様はこちらでお待ちください!王様と王妃様が時期に来られます。」
「ありがとう。リーゼ。」
こちらの女性はリーゼと言うらしく、優しげなマダムって感じのメイドさんである。
「ノル様、こちらはリーゼと言って私の姥をしてくれてて…ずっと私を支えてくれていました。」
「そんな…私のような身分の低い者を紹介してはいけませんよエリーナ様。」
リーゼは僕に申し訳なさそうな表情をしながら頭を下げながら言った。
「一つだけ発言をしても宜しいでしょうか?」
「僕はその…身分は無いようなもの…気にしないで下さい!エリーナが信頼するリーゼさんの言葉は是非とも聞いてみたいです。」
「ありがとうございます。では、一言…エリーナ様はずっと意中の人がいるのだとお見合いを断って参りました。
素敵な殿方とのお見合いも全て断り続けたのは一目惚れしたノル様と結ばれる為…だとおっしゃっておりました。」
「……ちょ!?ちょっと!ちょっと待って!リーゼ待って……これ以上は言わないで!」
(それは…僕でも恥ずかしいな……)
「ノル様を一途に愛し続ける器量は他の女性よりも優れた才であると思います。
大事にして大事にして下さいませ。」
リーゼは姿勢を下げて頭も下げると深々と土下座の体勢になった。
あんな歳をとって足腰曲げるのだってキツイだろうに……それほどまでにエリーナが大切なんだな。
「分かりました。僕も全力で幸せにします!なので頭を上げて立って下さい。」
リーゼは涙を流しながら娘を託すように僕の肩に触れて泣いた。
そこへ王様と王妃がタイミング良く現れると王妃はエリーナとコソコソ話し出すし、王様は何やらニヤニヤしながらこちらを見ていた。
「あの……お二人とも〜?エリーナさーん?」
「最後のお別れにリーゼにもエリーナに会わせてやりたくてな…姥で長らくエリーナと共に過ごしてくれたからのう…家族みたいなもんなのじゃよ。」
「ありがとうございます…会えて良かったですわ」
「うん…リーゼ……今までありがとう……」
なんか言いづらい……結婚したからって国同士の交流は継続するし、ノルウェル側の森を整備して道も整備するから頻繁に会えるんですよ〜なんて今のこのムードでは言えない……。
「み、みなさん……ちょっとお話が……」
僕はこれから進める計画について詳しく語った。
ノルウェル国とノルティア国を繋ぐ街道を作る為に森の開拓と歩道整備を行います。
それから街道用のレンタル馬車や移動用の乗り物を作る予定です。
モンスターも出現するので入れないように外周壁を設置して敵勢力の侵入阻止とモンスターの侵入阻止を完全にストップさせます。
(僕のスキルで指定した場所には何故かモンスターは入ってこないんだけど…面倒だからこの話は終了かな。)
「そんな事を考えておったのか!?それは大規模な貿易ルートが作れるじゃないか!」
「貿易……は確かに考えてましたが、他の国との交渉もあるので個人になった僕には交渉する術がないので……現実的ではないです。」
ちょっと驚く王様と王妃とエリーナ……
「結婚し、家名も手にして更にはノルウェル王でたるワシ…アデルマンの名を使えば交渉は容易かろう?」
それは自分では考えていないプランだった…
僕はそこまでこの人達に助けてもらって良いのだろうか……恩返しをするなら自分に権力や実行するだけの才覚がないとダメだ……
それを示してこその……"男"だろ!
「お願いします…僕に力を貸して下さい!」
こうしてノル・アルフォードは全ての国を巻き込んだ大規模な【建築事業】をこの時より、計画することになったのだった。




