新スキル解放。
レベル1アップで2つのスキルが手に入ったようだけど……普通はスキルって何個くらい手に入るんだろう?
レベル5が上限ならばめいいっぱい上げてもスキルは2個ずつ増えたとして……10個くらいだよね…。
まぁ……イイか!
「なになに〜新しいスキルは……」
・増築スキル…スキルで建てた建物にプラスで建築を加えてスペースを拡張するスキル。
ただし、増築する為の資材を追加で消費する。
・撤去スキル…スキルによって建てた建物を取り壊すスキルで撤去した際の素材は全て収納に保管される為、廃材が出ない。
増築と撤去スキルなら必ず役に立ちそうだ。
「ノル様は今後、村にしていくのですよね?」
「そうだね。村は目標だけど、叶えるよ…絶対。」
「でしたら……」
ルシアは領地を追われた者、孤児などの問題を抱えた者達や金銭的な援助を受けられずに野外にさらされている者を含めた人々を僕の領地に迎え入れる事を勧めてきた。
確かに領地から溢れた人は行く宛もなく彷徨っていると聞くし、経済難で仕事もなく、家もない者だって多い。
しかし……職を与える為には職人だって雇用しないといけない。
「色々と難しいとは思うけど実現させてやりたい」
「私にお任せください。しっかりとサポートしますのでノル様は村に向けて取り掛かってください。」
「分かった!まぁ、今日は遅いし、明日にしよう」
「では、お食事をお作りしましょう。」
ルシアは持ち込んだ食材を使って料理をしてくれた。実は何度かコッソリと料理を振る舞ってもらったことがある。
料理上手で気が利いて、更には全ての家事を卒なくこなせるだけでも重宝される人材な上、今日みたいな戦闘も実はできる……帝国はかなりの損失を生むんじゃなかろうか。
「どうされました?」
「うん、まぁ…帝国は惜しい逸材を失ったと思ったんだよ……色々と実感した。」
「確かにそうですね。惜しい人を失ったと思いますが……帝国は滅んで良いかと!」
(サラッとすごい事を……流石はできるメイドは違うな……見習わないと!)
「一応は僕の親が支配しているのだけど……」
「そこです!」
「実際にこの場所を開拓していくと息子が開拓したから領土はこちらの物として帝国に接収されかねません。」
「あぁーやりそう。あの親と兄はしてくるな…」
「何らかの対策……戦争もやむなしですよ?」
領土的な話をしてくる場合……必ず帝国民って使うだろう。このフレーズは帝国民は全ての財産は国の為に存在しているのだ!と笑いながら酒の席で兄と2人で話をしているのを同じ席で呆れていたのを覚えていた。
帝国民の亀裂さえ生まれてしまえば帝国は維持できなくるだろう……地方貴族だってかなり疲弊を強いられていたし。
「この手が使えるかもしれないな……」