とりとめのない話
いつも読んで下さりありがとうございます。
今年も残すところあと僅かとなりました。皆さまは今年はどんな年でしたでしょうか?
感想、ブックマーク、評価、お気に入り登録、ありがとうございます。とても励みになってます。そして続きを書くモチベーションになってます。ハッピーエンドにはほど遠い内容ですが、最後までお付き合い頂けたら幸いです。
後書きで予告させて頂いたとおり、今回と次回は本編をお休みさせて頂きます。そのかわり本編とは全く関係のないお遊びの話をアップします。幕間でも番外編でもありません。オチもありませんが、楽しんでいただけたら幸いです。
本年はお会いできて嬉しかったです。
来年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
♢ 「それから」メンバー 座談会 ♢
◎ なんでも質問コーナー
ロ「こんにちは、ロザリン=アルトワです。本日は皆さまにお聞きしたい事を遠慮せずにじゃんじゃん聞いて参りたいと思いますので、どうぞ最後までよろしくお願いします」
ロ「まず初めのお便りは、ザフロンディ在住の匿名希望さんですね。えーっと、『ヘンドリック様に質問です。僕は学校がきらいです。特に勉強が苦手で、数学があるとその日は頭が痛くなってしまいます。ヘンドリック様は嫌いな科目はありますか?』ですが、ヘンドリック様が在学中に嫌いだった科目を教えて下さいませ」
へ「ヘンドリック=アシュレィだ。今の質問は愚問だな。私に嫌いな科目などない。強いて言えば心理学の授業が苦手だったな。人の気持ちの機微に疎いとよく注意された。本音を探るのは苦手だ。今でもリディだけでなく、エマやサリアにも溜息を吐かれる事が多いが、あまり気にはしてないな、ハハハ」
ロ「そうなんですね。お答えありがとうございます。私は反対に、何も言われていないのに考え過ぎて動けなくなるんですの。コミュニケーションて本当に難しいですわね」
ロ「では次の質問です。えー、ホーラク在住『ヘンドリック様ラブ』さんからですが、『ぶっちゃけ城での暮らしと今、どちらが自分に合っていると思いますか?』ですが、ヘンドリック様、お答え頂いてよろしいですか?
へ「なかなか意地悪な質問だな。まあいいだろう。どちらも比べるには違いすぎて難しいな。今の暮らしは旅先で暮らしている感じで面白いが、本音は城での暮らしが懐かしい。やはりお茶を淹れたり、ふろを沸かしたり、細々とした日常の生活を自分でしないといけないのは面倒だと感じるよ」
ロ「それはそうですよね。私も一人で暮らせと言われたら途方にくれてしまいますわ。出来ない事ばかりですもの。さて、次はリディアさんに質問です。ジュウリンジ在住『悪役リディア最高!』さんからです。『得意料理を教えてくれ』です。リディアさんお願いします」
リ「悪役だなんて失礼しちゃうわぁ。でもいいわ。答えてあげるぅ。あたしぃ、本当は料理は苦手なんだけどぉ、ヘンリーのために毎日頑張って作ってるんだぁ。えへへ。得意なのはぁ、母さんに教えて貰った野菜たっぷりのスープかなぁ。一皿で栄養満点なんだあ。それとチキンのトマト煮込みよぉ」
ロ「うわぁ!リディアさんお料理できるなんてすごいです。それにトマト煮込みは私も大好きですの。ヘンドリック様、リディアさんのお料理で好きなのはなんですか?」
へ「そうだな。私はシンプルに肉を焼いたのが好きだ」
リ「え?そんなの知らなかったわ!何よ、あたしの作る手が込んだ料理は美味しくないってことぉ?失礼しちゃう」
へ「いや、そうじゃないよ。ごめん。リディアの料理は全部美味しいよ。・・・レモネードはちょっとすっぱいけど」
リ「ねえヘンリー、最後の言葉が聞き取れなかったんだけどぉ、なんて言ったのぉ?」
へ「イ、イヤ。何でもないよ」
ロ「あ、あ、ああ、リディアさん、ヘンドリック様、ありがとうございました。えっと、では次の質問です。『イノソから愛を込めて』さんの質問ですね。エマさんに質問だそうです。『エマさんの年を教えて下さい』ですか?あまり、面と向かっては聞きにくいですねぇ。困ったわぁ」
エ「いいのよ。ロザリン様になら何を聞かれたって怒ったりはしないわよ。もちろんじゃない!!何でも聞いてちょうだいね。かわいいものが大好きなエマよ。今はロザリン様に夢中だけど、モフモフも好きよ!!あ〜、かわいいものに癒されたいわぁ」
ロ「あ、ありがとうございます。さりげなく私の名前が出てきたのには、ちょっと引いてしまいますわね」
ロザリンはブルッと身震いしながら呟いた。
エ「ロザリン様には怒らないけど、その質問をしてきたクソ野郎には答えたくないわねぇ。女性に年を聞く野暮な男は(ピー)しまったらいいのよ。言っとくけどまだ二十代前半だからね。間違ってもおばさん呼びはしないでよね」
サリ「突然失礼します。エマの同僚のサリアです。エマが怒るのも無理はないわね。お色気担当みたいにされて、まだ二十二歳なのにまるで熟女のように言われる事もあるものね。ちなみに私もエマと同い年よ」
ロ「ま、まあ!サリアさん、エマさんが誤魔化して答えていたのにスッパリと言い切ってしまいましたねぇ。よろしかったんでしょうか?『イノソから愛を込めてさん』これでよろしいでしょうか?では仕切り直して質問を続けますね」
サリ「ねえ、ロザリン様。私に質問は来てないのかしら?」
ロ「ちょっと待って下さいね。えーっと、あっ!ありましたわ。ザフロンディの匿名希望さん、あら?先程と同じ方かしら?えー、『サリアさんから見た男の人達の特徴を教えて下さい』です。サリアさん、よろしいですか?」
サリ「私の事じゃなくっていいのね。何だかつまんないわ。で、誰からにしましょうか?」
ロ「では、ヘンドリック様からお願いします」
サリ「そうねえ。綺麗な顔をして物腰も優美でハイスペックなんだけど、う〜ん、どう言ったらいいのかしら。愛でるのはいいけど伴侶にはしたくないタイプだわ。なんか、自分自身というものがない感じ。優柔不断?器用貧乏?な〜んか中途半端なのよねえ」
ロ「まあ、サリアさんも辛辣ですのね。ヘンドリック様が向こうで頭抱えて落ち込んでますわ…ではサーニンさんはどうでしょうか?」
サリ「仕事人間って感じ。物腰は柔らかいけど堅物よね。今まで女絡みの噂も聞いたことないし。真面目で浮気もしなそうだし、結婚するなら三人の中では一番よ。そうそう、エマが狙ってるわ。私もちょっと気になってるのよね」
ロ「では残りのマックスは?」
サリ「言うまでもなくお子ちゃまよ。いい男になったら相手してあげてもいいけど、今は話になんないわね」
ロ「そうですか。サリアさんは妙齢の女性ですので、結婚を前提に男性を見ているんですね…とても参考になりましたわ。ありがとうございました」
サリ「待って!私の知ってる中で良い男って言ったら、ケイティ男爵よ。イケオジよね〜!!彼みたいな人がいたら即アプローチするわよ!!」
ロ「フフ、いい人が見つかったら教えて下さいね。応援しますわ!次が最後の質問です。『王都の寂しい子猫ちゃん』さんの質問です。『この先、ざまあはあるんでしょうか?』う〜ん、それに答えられるのは作者さんしかおりませんねぇ。では、ロクさんに聞いてみましょう。ロクさん、お願いします」
ロク「初めまして、ロクです。いつも読んで下さりありがとうございます。質問の『ざまあ』ですが、何をもって『ざまあ』になるのかわかりませんが、ヘンドリックもリディアも、自分たちの選んだ未来を全うして欲しいと思います。人生は選択と結果の連続です。できれば猛省してやり直して欲しいですが、本編の二人には難しいかもしれません。どんな結末を迎えるのかわかりませんが、最後まで見届けたいと思います」
ロ「そ、そうですわね。ほ、本編を思い出すと、胃が、キ、キリキリと、い、いい、痛みますわ」
へ「リディがすまない」
リ「ヘンリー、何謝ってるのよ!あたしは何もしてないって言ってるでしょお!信じてよぉ」
マ「リディア、お前いい加減にしろよな。俺らが何も知らないと思ってんのか?」
リ「じゃあ聞くけど何を知ってるって言うのよぉ」
サ「やめないか、二人とも。今年ももうすぐ終わるというのに、最後まで揉めるのはやめてくれ。てか少しは大人になって、来年は穏やかに過ごしてくれ」
リ「ふんだ!!」サーニンお兄ちゃんに言われたくないよ〜だ」
マ「チッ、うるせえなあ」
サ「お前たち・・・反応が同じだな。ハハ、案外気が合うんじゃないか?」
リ・マ「っつ!!」
リディアもマックスも口を出せば出すほど不利になると感じ、お互い苦虫を噛み潰したような顔を見合わせて黙り込んだ。
ロ「それでは、気を取り直して・・・。今年も残りあと僅かではございますが、どうか無理をせずお過ごし下さいませ。では皆さま、ごきげんよう。良いお年をお迎え下さいませ。そして、来年もまた、よろしくお願い申し上げます」
ー おわり ー