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Gray day  作者: 白野子猫
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プロローグ

ご一読いただけたら幸いです。




ドアを開けると曇り空だった。その場でスマホを取り出して今日の天気を確認すると雨マークはない。


白のシャツに黒のパンツ姿でホスト時代に買ったブランドのビジネスバッグを肩に掛けてホテルを出た。


櫻木春人40歳。高校を卒業と共に水戸市から東京に引っ越してホストとして働き、ルックス良しスタイル良し愛嬌良しで聞き役が上手く2年目でNo.1になり5年間連続No.1を守った。その翌年2位、3位と落ちたのを機に貯めていたお金で水戸市に戻りホストクラブを営み自身はバンド活動をして人生を楽しんでいる。


この日春人は2日後に行われるライブの為に東京に来ていた。ホテルにチェックインをするとキャリーケースを置き、電車に乗り池袋駅で降りて改札口で待ち合わせ相手の夕希に電話を掛けた。


『もしもし?』


「着いたんだけど今どこ?」


『電車降りたとこ。どこで待ってる?』


「東口の改札口。服装は白のワンピース」


『あっ、いた』


電話が切れて改札口を見ると夕希が歩いて来た。


40だというのに30代前半に見える程若々しいが黒縁眼鏡にオールバックの髪型にラフなTシャツジーンズ姿だ。


「久々」


発した声は低くハスキーでかっこ良さが引き立つなと春人は思った。


「久々ー。髪切った?」


「うん」


神谷夕希は大学からの同級生で親友だ。大学の軽音楽部に夕希はギター、春人はボーカルとしてバンドを組んだ。サークルでも夕希はギターが飛び抜けて上手く将来はギターリストになるだろうと誰もが思っていたが夕希は教員免許を取り大手銀行に勤めたので誰もが驚いた。


バンドは卒業と同時に解散したが2人は連絡を取り合い春人がホストを辞めて経営側になった時に再びバンドを組んだ。


因みに2日後のライブは春人達のバンドではなく、2人が高校時代からのファンであるBlue Skyの解散ライブだ。結成30周年で解散の日でもある。


「エーメイト寄るでしょ?」


「勿論。やっぱ幾つになってもアニメと漫画は辞められないわ」


「大人になって使える金が増えたらフィギュア集めや漫画収集も酷くなったよな」


「お前の場合彼女の影響でBLにもハマるしな」


「BLはファンタジーだ」


「現実を見ろ。お前の隣にもゲイはいるぞ」


「そうだった」


2人は笑いあって歩いた。


横断歩道の前で信号待ちをしながらたわいもない話をしていると腰の曲がったお婆ちゃんが道路を渡り出した。直ぐ目の前には赤色のスポーツカーが迫っていてスポーツカーはハンドルを切りお婆ちゃんは轢かれなかったが春人と夕希の方へ突っ込んで来た。


春人は目を閉じた。






ご覧頂きありがとうございます。本作は処女作でノリで書いた物なので拙い文ですがご了承下さいませ。

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